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◆タイミングが良すぎるバイデン勝利とワクチン吉報
2020.11.10 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 24,839.84円 +514.61
TOPIX 1,681.90 +23.41
マザーズ 1,265.73 +22.46
NYダウ 29,157.97ドル +834.57
ナスダック総合 11,713.78 -181.45
S&P500指数 3,550.50 +41.06きのうの米国市場はナスダックを除いて大幅上昇となりました。
製薬大手のファイザーがドイツのビオンテックと開発しているワクチンの治験で
90%を超える確率で感染を防いだとの報道がきっかけとなり、ダウは取引開始直後
にことし2月につけた高値を越える29900ドルまで上昇となりました。個別銘柄ではワクチン開発が需要の回復を担っている航空機大手のボーイングや
ディズニーがそれぞれ10%以上の大幅高となり、指数をけん引、加えてリスクオン
の動きから債券売られ金利が上昇したことで金融株にも買いが波及し、JPモルガンが
+13%、アメックスは+20%となりました。また需要回復期待から原油価格も上昇しエネルギー関連のシェブロンなども買われ、
幅広い銘柄が買われました。一方で、ワクチン開発と金利上昇がアゲインストとなるハイテク関連には売りが波及し
アップルやマイクロソフト、アマゾン、そしてフェイスブックなどの主要ハイテク大手
GAFAMの一角にまとまった売りが出てナスダックは反落となりました。日経平均先物もファイザーのワクチン報道により、ナイトセッションで25900円の高値を
着けるところまで上昇し、これは1989年末のバブル期以来の高値更新となっています。◆タイミングが良すぎるバイデン勝利とワクチン吉報
大接戦となった米大統領選で勝利宣言を出したバイデン氏ですが、その後にファイザー
のワクチン報道で一段高となった今回の結果ですが、あまりにもタイミングが良すぎる
ようにも思えます。まるでバイデン氏の勝利を待っていたかのようなファイザーの治験報道、先日、
ツイッターでは「バイデン氏が勝利したらコロナ(報道)はびっくりするくらい
なくなるでしょう」と書いていましたが、まさかこんなに早くに進めてくるとは
思いもしませんでした。国内でも過剰なコロナ感染報道がなされていますが、バイデン氏勝利で、上下院
民主党となれば魔法のようにコロナに関する報道は消えてなくなると思います。コロナに関してだけでなく、今回の大統領選挙の報道でも分かるように、国内外
問わず情報操作がされているということに気づかないといけません。ちょうど先月の話ですが、ノーベル経済学賞が発表されました。
これを受賞した人たちは誰なのか?そしてその受賞内容は何なのか?
ご存知でしょうか?それは「電波オークション」制度というものです。
これも残念ながら日本ではほとんど報道されていないので知っている方は少ないでしょう。
そのためこれが一体何なのかすら知らない方も多いと思います。
興味があればご自身で調べられてみてください。
さて、相場に話を戻しますとファイザーは今年の年末までに5000万回分、来年中に
13億回分のワクチンを供給できると公表していて、だいたい一人2回接種をしなければ
ならないため、単純計算で年内は2500万人、そして来年は6.5億人分の供給となります。ただし、一般的なワクチン開発とコロナのワクチン開発では大きく異なるのがコロナ
のワクチン開発は国家レベルでの開発競争となっている点です。(ワクチン開発における進め方の違い)
一般的なワクチンは開発から製造開始までだいたい10年を要するものを、コロナワクチンは
たった2年で推し進めようとされています。当然ながら開発できたとしてもこの部分を懸念する人は接種を避けるでしょうし、摂取した
後1年後、2年後に何か副作用が出てしまう場合も可能性としては否定できません。日本でも戦後の唱和時代に子供たちや親にも危険性が知らされないままいろんな利権絡みで
強制的に様々な予防接種をさせられたことに拠る副作用の発症で訴訟が起きているように、
上市を急ぎ過ぎたことによる別の問題が起こる可能性があるとみています。日本株は本日、ワクチン開発への期待や為替相場でもこれまで円高基調だったものがドルの
ショートポジションが巻き戻されてドル円は105円を超える水準まで上昇したことを材料に
景気敏感株や輸出関連に買いが向かうものと思われます。一方で、これまでけん引役となっていたマザーズに代表されるようなネットサービス関連
などは米国の金利上昇を受けてナスダックが下げたように軟調な展開になると思われます。しかしながら、冷静に考えると知見の好結果で沸いた株高ですが、ワクチンの供給には
まだまだ時間がかかるものと思われますので、今回の急騰が一時的な高値となり、短期的に
急上昇していることもあって利益確定売りも出やすい1日になるのではないかとみています。※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。