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◆南米で相次ぐ不景気の中のインフレ

2020.11.13

おはようございます。マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 25,520.88 +171.28
TOPIX 1,726.23 -2.84
マザーズ 1,221.46 +17.62
NYダウ 29,080.17 -317.46
ナスダック総合 11,709.59 -76.84
S&P500指数 3,537.01 -35.65

 

きのうの米国市場は3指数揃って下落となりました。

パウエルFRB議長が12日の会見で、米国内で新型コロナウイルスの感染者数が
再拡大していることが経済に影響を与え、今後数カ月は厳しい状況になるだろう
と明言したことがセンチメントを冷やす形となりました。

 

きのうもお伝えしましたように米国では1日当たりの新規の感染者数が10万人を
超える日が常態化しつつあり、コロナで入院する患者数も過去最高となって
きています。

 

これにより米国では厳格な行動規制(ロックダウン)が再び導入されるとの警戒感
から経済の遅れが意識され、ワクチン開発期待で堅調だった景気敏感株や航空関連が
下落しました。
景気回復の遅れから原油価格も下落となり、シェブロンやエクソンモービルなど
エネルギー関連など幅広い銘柄が売られる展開となりました。

 

きのう公表された11月7日の週の米国新規失業保険申請件数は70.9万人と前の週から
減少し、市場予想の73.5万人をも下回る結果となりました。

(新規失業保険申請者数)

 

しかしながら、再び感染者数の増加、再ロックダウンによりレイオフ(一時解雇)を
余儀なくされる人たちも増える懸念からあまり材料視されることはありませんでした。

 

◆南米で相次ぐ不景気の中のインフレ

コロナに拠る景気減速で世界的な金融緩和を背景に米国でも懸念されていますが、すでに
南米では景気の下振れリスクがある中でのインフレを懸念しています。

アルゼンチンでは10月の物価上昇率が前月比で3.8%となっており、今年に入り最も高い伸び率
を示しており、アルゼンチンの中央銀行は利上げを余儀なくされています。

 

またメキシコでも10月の消費者物価指数(CPI)は前年比4.09%上昇と、17カ月ぶりの
大幅な伸びとなり、きのう政策金利の発表がありましたが金利は据え置かれたものの、今後
インフレが加速するようなことになれば、景気悪化の中のインフレに対応すべく、南米各国の
中銀は金利引き上げを余儀なくされてくる可能性があります。

 

通常は景気が良くなることで消費が増えて、インフレが起こることが理想的ではありますが、
景気が後退していく中でインフレが進行する状況にあります。

 

これを「スタグフレーション」と言い、景気の停滞時期では、需要が落ち込むことからデフレ
要因となりますが、コロナの影響で世界的に金融緩和をやり過ぎていることからお金の価値が
異常に下がり、物価が上昇してきているのが今の現状です。

以前にもブログ(https://manakabu.com/post-23879/)で書きましたが、コロナにより
金融、財政政策のフェーズが明らかに変わりました。

 

今後南米の新興国だけでなく、日本も含めて景気が低迷している中でインフレが起こり
やすくなります。

株式はインフレに強いモノの一つであり、いまの不景気の中での株高がそれを物語って
います。

 

さて、本日の日本株は米国市場が軟調だったことや日本国内でも新規の感染者数が増加している
こともあって、下落する可能性が高いと思われます。

米国でも株価が下がり、金利も低下したことで国内でも堅調だった銀行株など金融や為替も
円安が一服していることから自動車関連を中心に輸出関連が軟調な展開となるでしょう。

 

一方でコロナによる入院患者数の増加などから医療物資関連や金利低下を受けてマザーズのIT
サービス関連などに買いが向かう展開になるものと思われます。

まだしばらくワクチンが上市されるには時間がかかるものと思われ、ワクチン開発とそれに
伴う課題で物色の矛先が目まぐるしく入れ替わる時間は続くと思われます。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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