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◆株高は年末ラリーとなるか、年末調整か
2020.11.30 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 26,644.71 +107.40
TOPIX 1,786.52 +8.27
マザーズ 1,211.00 +6.78
NYダウ 29,910.37 +37.90
ナスダック総合 12,205.85 +111.45
S&P500指数 3,638.35 +8.70先週末の米国市場は短縮取引の中、3指数揃って上昇となりました。
感謝祭明けとなった週末はNY時間で午後1時までの短縮取引で、引き続きコロナ
ワクチンへの期待が支援材料となり、堅調なスタートとなりました。ダウはこの日も一時30000ドル台にタッチする場面も見られましたが、感謝祭
中の人の移動の増加による感染拡大懸念もあって、上げ幅を縮小させる展開と
なりました。◆年末ラリーとなるか、年末調整となるか
さて、日米株価は共に高値を更新し続けており、この背景にあるのは何度も言うように
コロナワクチン期待、追加経済対策とその要人人事(イエレン前FBR議長の財務長官
登用)、そして根っこにあるのは各国の大規模な金融緩和です。実体はまだ回復にない中、むしろ感染者数は再拡大をしている中で、株価だけが
実体と反して上昇する展開となっています。この実体と株価の乖離現象を見ると、「なぜ上がる?」となるわけですが、株価は
ワクチンが上市された後の経済を見ており、早ければ年末、遅くとも来春ごろに
普及することへの期待が支援材料となって足元の株高を醸成しています。ただ、週末にイランの核開発の科学者が暗殺されていたりと、これ自体はさほど
マーケットにネガティブ要因としてすぐにはたらくことはありませんが、上昇中に
何か横槍的にネガティブ材料が出てくることが良く起こります。個人的には年末までは堅調な動きが継続する可能性が高いとみていますが、国内外の
多くのアナリスト、エコノミストたちが同じ方向を向いたときはやや危険信号が
近づきつつあると警戒感を持って今の相場と対峙すべきかと思います。これまでも日経平均株価は年末26500円~27000円の可能性があるとお伝えして
いましたが、すでに26500円をキャッチアップして、27000円を目指す動きが
出てきています。この株高の中で買い持ちすることは怖いところですが、流れが変わったときに
いつでも降りれるように損切りを徹底してこの波についていくのが今の状況で
短期取引するならば最もパフォーマンスが挙げられる戦略かと思います。※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。