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◆英国で新・新型コロナウイルス拡大

2020.12.15

おはようございます。マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26,732.44 +79.92
TOPIX 1,790.52 +8.51
マザーズ 1,187.88 +1.73
NYダウ 29,861.55 -184.82
ナスダック総合 12,440.04 +62.17
S&P500指数 3,647.49 -15.97

 

きのうの米国市場はダウ、S&P500が下落、ナスダックは上昇と指数まちまち
の展開となりました。

朝方はコロナワクチンの接種が開始されることを好感し上昇していたダウは
その後、NY州で感染拡大を懸念してロックダウン(都市封鎖)の可能性が
出てきたことが嫌気され、終盤にかけて上げ幅を縮小、マイナスに転じる動き
となりました。

(NY州のコロナウイルス感染状況)

NY州は米国で5番目に感染者数の多い州ですが、1日の感染者数が1万人を超える
日も出てきており、NYのデブラシオ市長は「完全な経済封鎖に備えなければ
ならない」と警鐘を鳴らしたことを契機に株安の動きとなりました。

ワクチン接種開始の動きはプラス材料ですが、マーケットではすでに期待ではなく
実績値へと視点が変わりつつあり、世界レベルでワクチンの供給がなされることは
難しいと思っている投資家が一般的でしょう。

そのため、これまでけん引役となっていた期待部分が剥落しつつあり、ちょっとした
ネガティブ材料が出ればそちらに引っ張られやすい地合いであることを認識して
おいた方が良いと思います。

特にこれまでもお伝えしていたようにワクチン接種によって大きな副作用が出た
というような報道があれば、一時的な接種停止が行われるでしょう。

加えて、きのう米国では選挙人選挙が無事行われ、バイデン氏の勝利が確定しました。

来年1月より大統領の仕事を始めることになりますが、バイデン氏はコロナを驚異的な
ウイルスととして捉えており、国民の支持率を高めるために米国の感染が多い州を
中心とした緊急のロックダウンを実施する可能性もあるとみています。

そうなれば、一時的にも相場には下押し圧力としてかかってくるため、今から1月の就任
後しばらくは感染状況を横目に見ながらこのヘッドラインに警戒しておきたいと
思います。

国内でもGoToキャンペーンが今月28日から年明け11日まで一時停止に追いやられる
事態となっていることもあって、相場の重石となってくると思われます。

よって目先はまだまだITサービスを中心とした巣篭もり関連とワクチン普及による
景気敏感株との往来相場がしばらく続くものと思われます。

ここでの戦略はさほど難しくはなく、どちらのセクターも下押ししたところを
拾っていけば投資資金の風向きが変わったときに反発してくるのでそこで手堅く
利確していくというスタンスで臨んでいくと良いと思います。

◆英国で新・新型コロナウイルス拡大

他に気になる材料として英国で変異性のコロナウイルスが拡大しつつあるという
ところです。
これでファイザーやモデルナが急ピッチで開発していたワクチンが効かないという
ようなことになれば、これもまた相場の重石となってくるところは今後注視して
おきたいところです。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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