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◆相場は陶酔の中で消えていく

2020.12.24

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26,524.79 +88.40
TOPIX 1,765.21 +4.09
マザーズ 1,152.78 +23.88
NYダウ 30,129.83 +114.32
ナスダック総合 12,771.11 -36.81
S&P500指数 3,690.01 +2.75

きのうの米国市場はダウ、S&P500はプラス、ナスダックはマイナスと
まちまちの展開でしたが、3指数揃って取引終了にかけて値を落とす展開
となりました。

 

英国のEU離脱で揺れるブレグジット問題ですが、EUを離脱した英国がEU加盟国
とほぼ同等に扱われる「移行期間」の終了期限を31日に控え、双方は将来の
関係を巡る通商交渉を続けていますが、23日中にも自由貿易協定(FTA)締結
交渉が大枠で合意に達する可能性があると報道されたことで、欧州株が上昇、
これを受けて米国株も堅調なスタートとなりました。

 

さらに米政府が約20億ドルを支払い、ファイザーのコロナワクチン1億回分を
追加で確保したと発表。
追加の1億回分を含め米政府はファイザーから2億回分のワクチンを調達し、
すでに合意しているモデルナのワクチン2億回分と合わせて計4億回分を米国
向けに押さえており、ワクチンの普及による経済活動の正常化を先取りした買
いで景気敏感株を中心に買いが向かう展開が見られました。

 

ダウは一時200ドルを超える動きを見せたものの、その後トランプ大統領が
今回の9000億ドルで固まった追加の経済対策に「規模が小さすぎる」との
不満を持っていて、今回の対策で国民への直接給付は600ドルの予定ですが、
1人当たり2000ドルに増額するよう求めています。

実際にこの報道を受けたタイミングでは更なる追加経済対策の規模拡大が期待
されたことから米国株は一段高するような場面も見られました。

しかし、さらなる財政出動による赤字拡大にもつながりますし、ワクチン供給
による景気回復期待が米長期金利を押し上げ、一時0.97%近くまで上昇する
場面も見られました。

これが株式にはマイナスとはたらく向きも出たことから取引終盤にかけて
上げ幅を縮小させる展開となっています。

 

◆いいとこ取りをするマーケット

米大統領選挙からずっとそうですが、いまのマーケットはネガティブな要因すら
逆の意味で重箱の隅をつついて良いところを見つけてはそこだけを見てプラスに
捉える向きがまだまだあるように見受けられます。

 

今回の追加の経済対策にトランプ大統領が署名しない、追加の経済対策が
暗礁に乗り上げてしまうこと自体はマイナス材料です。

 

まだ実際に給付額が600億ドルから2000億ドルに引き上げられることすらも決まって
いないのに、あたかもそうなると信じて先食いしているようにすら思えます。

 

相場の格言に、
「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で
消えていく」というものがあります。

 

まさに陶酔しているにもかかわらずそれに気づかずに強気一辺倒のような動きを
しているようにも思えます。

きのう公表された新築住宅販売件数も大幅に鈍化しており、実体経済はかなり
冷え込み始めてきました。ここはやや冷静な目を見て判断する必要性があると
みています。

(米国の11月の新築住宅販売件数は前月比で▲11.0%に悪化)

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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