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◆国内自動車メーカーが半導体不足で減産
2021.01.14 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 28,456.59 +292.25
TOPIX 1,864.40 +6.46
マザーズ 1,238.76 +10.68
NYダウ 31,060.47 -8.22
ナスダック総合 13,128.95 +56.52
S&P500指数 3,809.84 +8.65きのうの米国市場は3指数揃って小幅な値動きとなりました。
バイデン次期大統領が14日に発表を予定している追加経済対策への期待が
ある一方で、朝方は史上最高値近辺で推移していることもあり、利益確定売り
も出やすく上値の重い展開でした。またトランプ米大統領に対する米下院での弾劾訴追への警戒感もあり、ダウは
軟調な動きとなりました。多くのハイテクが占めるナスダックは、インテルやアップル、アマゾンなどが
買われ指数の押し上げにつながりました。◆国内自動車メーカーが半導体不足で減産
きのうの日経平均株価は14日の追加経済対策を見極める動きが出ると
みていましたが、世界的な半導体不足が拡大する中でトヨタやホンダなど
自動車メーカーの一部で生産調整の動きが広がりつつあります。もともと5Gへの移行で半導体の需要はありましたが、コロナの影響に拠り
巣ごもりで需要が増えたパソコンやゲーム機などにも半導体電子部品は
使われており、急速な需要の拡大で自動車メーカーが減産するほどに
なっています。これを受けて、半導体の主要企業である東京エレクトロンやレーザーテック、
信越化学、アドバンテストなどの主力の半導体関連はもとより、中小型の
半導体関連も堅調な展開となってきています。今後、需要が膨らむのが確実とみているのが中でもパワー半導体です。
パワー半導体とは:https://www.fujielectric.co.jp/products/semiconductor/about/富士電機のHPで公表されているように、パワー半導体は電圧、周波数を変えたり
直流を交流に、交流を直流に変えるなどの電力変換に使われます。今後自動運転や脱炭素の動きから太陽光発電、風力発電など自然エネルギーへの
転換が世界的なテーマとなっているため、幅広いところで需要が膨らんでくると
思われます。レーザーテックなどもパワー半導体の一角ではありますが、新味に欠けるので
もう少しマイナーなところではテクノアルファ【3089】
昭和電工【4004】
ノリタケカンパニー【5331】
浜井産業【6131】
ディスコ【6146】
トレックスセミコンダクター【6616】
サンケン電気【6707】
新電元工業【6844】
フェローテック【6890】
菱洋エレクトロ【8068】などです。このあたりに注目をしています。
目先のマーケットのモメンタム(勢い)は政局の混乱はあれど景気刺激策や
企業決算への期待から上方向にあります。以前に「米長期金利が1%を超えてくると警戒」とお伝えしてきましたが、足元で
1%を超えている状態が続いており警戒感は持っておきたいものの2018年や19年
に起北金利上昇による株価調整の動きはもしかするともう少し先になるかも
しれません。詳しくはまた明日お伝えしたいと思います。
※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。