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◆実体経済は悪いけど株価が上がる理由

2021.01.22

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,756.86 +233.60
TOPIX 1,860.64 +11.06
マザーズ 1,283.85 +46.12
NYダウ 31,176.01 -12.37
ナスダック総合 13,530.92 +73.67
S&P500指数 3,853.07 +1.22

 

きのうの米国市場は半導体関連のエヌビディアやラムリサーチが買われ
半導体指数(SOX)が+1.5%の上昇、また今週好決算を発表したネット
フリックスの影響もあって、来週に決算発表を控えたアマゾンやアップル
なども買われナスダック指数をけん引しました。

ワクチンの供給は始まったものの、きのう発表された16日の週の米新規
失業保険申請者数は90万人と前週の92.6万人は下回ったものの、以前
高水準にあることからオールドエコノミーひしめくダウは小幅な動き
となりました。

20日に大統領就任式が平穏無事に終わり、バイデン新大統領が誕生しました。

バイデン大統領は就任後、経済対策やワクチン普及への支援とともにWHO
(世界保健機関)の脱退中止を表明、トランプ政権時代の米国第一主義から
各国と協調していく方向性を示した格好です。

きのうは失業保険申請件数のほかに12月の住宅指標も公表されましたが、
こちらは予想を上回る内容となりました。

これまでのマーケットの反応は「経済指標の悪化=経済政策への後押し」
を期待に悪ければ株価が上がるという動きをみせてきましたが、良好な
指標が出ると経済対策も大きなものにする必要はなくなるので今後の
経済指標とマーケットの反応には相反する動きがみられるようになる
可能性があります。

日米ともに大統領就任でいったん材料が出尽くした感があり、ここからの
相場の方向性に影響を与えてくるのは決算発表になるかと思います。

国内では安川電機などが上方修正を発表するなど製造業の回復がみられ
半導体は巣篭もりによる供給不足が材料となって連日関連銘柄は高水準
で推移しています。

 

◆実体経済は悪くても株価が上がる理由

良好な決算、もしくは今後の見通しがコロナ禍でも明るいとなってくれば、
緊急事態宣言で実体経済は重苦しい中で相場はそれと相反する動きに
なってくるとみています。

レジャーや飲食などへの消費は抑えられているので身近なところばかりに
目が向かいやすいですが、抑えられた消費というものはゲームやPCなど
その他違うところで消費が行われているため、実体経済と株式の乖離を
理解することが非常に重要です。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
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