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◆調整には警戒を強めつつも上方向変わらず

2021.02.01

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 27,663.39 -534.03
TOPIX 1,808.78 -30.07
マザーズ 1,208.96 -24.30
NYダウ 29,982.62 -620.74
ナスダック総合 13,070.69 -266.47
S&P500指数 3,714.24 -73.14

先週末の米国市場は3指数揃って▲2%の大幅安となりました。

先週より米国の個人投資家とヘッジファンドの間で売り買いの攻防戦が
繰り広げられていたビデオゲームショップのゲームストップや映画館
チェーンのANCエンターテインメントなど一部の銘柄の投機的な動きに
よりボラタイルな展開となった先週後半でしたが、これに対してネット
証券のロビンフッドが一部銘柄の取引を制限したことから前日は落ち着き
を取り戻していました。

しかし、週末ロビンフッドは取引制限を一部緩和したことで再びゲーム
ストップなどが急騰したことで再び相場のボラティリティが高まり、
これを警戒した売りが広がる一日となりました。

今回のショートスクィーズ(空売りの踏み上げによる買戻し)により、
損失が拡大したヘッジファンドは損失を穴埋めするために買いで保有している
アップルなどのハイテク株を相殺で手仕舞いする報道もあって、取引中盤
から終了にかけて3指数は下げ幅を拡大させる動きとなりました。

◆売り専門のヘッジファンドは方針転換へ

今回のショートスクィーズで損失を出した空売り専門の投資情報会社
シトロン・リサーチは空売り情報の提供を停止し、今後はロング(買い)
の情報のみをリリースしていくことを発表。

米証券取引委員会(SEC)も、監視を強めていくことを発表しています。

ロビンフッターたちも今回の件でロビンフッドにたいして訴訟を起こし
たりしていることもあって、また他の空売り残高が積み上がっている
個別銘柄をターゲットとした集団買いによる人為的な踏み上げ、それに
伴いファンドは他の株を売って損失補てんが繰り広げられる可能性が
あります。

 

怖いのがファンドの多くが保有しているのがベンチマークを上回る
パフォーマンスを上げるために大量に保有しているGAFAM株の売却です。

市場関係者の中には「S&P5」と表現するほどグーグル、アマゾン、フェイス
ブック、アップル、マイクロソフトの5社の時価総額がS&P500市場に占める
割合は2割を越えていることは以前にもお伝えしました。

これらの株が損失補てんのために大量に売られることになれば、アップル
など指数に採用されているためダウ、S&P500共に調整を極める動きに
なりやすい環境になったことには注意が必要です。

◆原油、ゴールド、BTCの動きには引き続き注意

先週までまだ落ち着きをみせていた原油、ゴールドですがややリスクオフの
動きがみられ始めました。

先週お伝えした通り、今回の下げは一時的な需給調整であるとみていますが、BTCはすでに
乱高下が始まっており、これに加えて原油が下落、ゴールドが上昇というような動きが
強まれば日本株も調整を強める動きが出てくると思われます。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


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