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◆今の相場は三寒四温

2021.03.04

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 29,559.10 +150.93
TOPIX 1,904.54 +9.69
マザーズ 1,197.66 -24.77
NYダウ 31,270.09 -121.43
ナスダック総合 12,997.75 -361.03
S&P500指数 3,819.72 -50.57

きのうの米国市場は再び金利上昇が嫌気されてハイテク株を中心に売りが
拡がり3指数揃って下落する展開となりました。

バイデン大統領が5月までに米国全土の成人全員分のワクチンを確保できる
とコメントしたことからコロナ終息の期待が高まり、景気敏感株が買われ
ダウは上昇、同時に金利が上昇したことでハイテク株や半導体株に売りが
拡がりナスダックは下落となっていましたが、取引終盤にかけてダウ採用の
アップル、マイクロソフト、インテル、セールスフォースの下げが指数を
押し下げ3指数下落となりました。

一方、金利が上昇したことでJPモルガンやゴールドマンサックス、
アメックスなどは買われる動きとなっています。

◆今の相場は三寒四温

金利が上昇すればグロース株が売られ、景気敏感株が買われ、その逆で
金利が下がるとその逆の動きが出ているのが今の相場状況です。

 

まさに今の季節と同じく相場も三寒四温にあり、春に向けての季節の
変わり目のごとく上げ下げの忙しい日が続いている状況と言っていいでしょう。

 

今週月曜日に「今週は先週のボラタイルな相場の動きを受けて、
1週間~2週間程度は乱高下しやすい地合いが続くかもしれませんが、
徐々に落ち着きを見せて急落した銘柄を中心に買い直される動きが出てくる
」とお伝えしていたように、しばらく金利を横目に見ながら落ち着きどころ
を探る展開が続くと思われます。

 

きのう公表されたADP雇用統計では予想17.7万人に対して、11.7万人と雇用の
回復は緩慢でFRBは緩和を継続するしかない状態はまだしばらく続きますし、
金融市場が先を織り込んで金利が急騰すれば、景気回復がまだ追いついて
いない実体経済に悪影響を及ぼすため、ここに手を打ってくることでしょう。

それが見えているのであれば、日柄の乱高下で一喜一憂することはなく、
落ち着いて今の三寒四温が過ぎるのを待つだけです。

 

警戒していた原油価格も再び60ドル台に回復してきており、米金利上昇に
拠るドル高、原油安には警戒はしておいた方が良いと思います。

 

本日の日本株は米国市場の下落を受けて軟調な動きとなるかと思います。
また今週末は2月の米雇用統計が発表されることもあり、週末にかけて
積極的な買いは手控えられ、今日明日は下値を拾う動きも限られ上値も
重い時間が続くとみています。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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