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◆日本株は2日間で1200円弱の下落、戻りの強さがカギ
2021.04.22 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 28,508.55 -591.83
TOPIX 1,888.18 -38.07
マザーズ 1,204.23 -40.56
NYダウ 34,137.31 +316.01
ナスダック総合 13,950.22 +163.95
S&P500指数 4,173.42 +38.48きのうの米国市場は3指数揃って反発となりました。
前日は世界でのコロナ感染再拡大が懸念され、建機大手のキャタピラーなど
の景気敏感株が売られる展開となっていましたが、債券が買われたことで
米長期金利が低下し、金利上昇圧力が弱まったことでアップルやマイクロ
ソフトなどのハイテク株が上昇。加えてオランダの半導体製造装置大手のASMLが予想以上の好決算を
発表し、インテル、アプライドマテリアルズ、ラムサーチ、AMDなどの
半導体関連が買い直される一日でした。日本と同様に米国市場でも決算発表で明暗が分かれてきており、何でも
買われるというような動きには変化がみられます。先日1-3月期決算を発表したネットフリックスは新規有料会員数が市場予想
を下回ったことで▲7.4%の下落となっています。◆日本株は2日間で1200円弱の下落、戻りの強さがカギ
きのうまでの2日間で日経平均株価は1177円の下落となり、率にして▲4%
程度の下げとなりました。各所で言われているようにコロナ感染の再拡大に拠る経済回復の遅れが
懸念されて売られた格好です。ここから個人的には前回の下げからの戻りの勢いと今後の動きについて
注目しています。3月初旬、そして3月下旬に下落した際にはそこから8営業日程度と
割と早い戻りがみられました。残念ながら前回高値を超えきれず上値が下げ基調というところは地合いの
弱さを意味するのですが、戻りがこれだけ早かったということは
それなりの買い意欲があったことの証左です。注目点は今回もこの戻りの強さ、早さを示現できるかどうかです。
今回は決算発表を間近に控え、それに加えて緊急事態宣言の再発出という
これまでとは違う外部要因が横たわっています。そのため決算前は様子見姿勢で出てから動く投資家も多いとみています。
さらには、緊急事態宣言が発出されることで3月期決算企業が決算発表と
同時に22年3月期見通しを発表してきますが、経済再開の遅れを懸念して
コンサバティブな予想を出す企業も出てくるとみられます。そうなれば決算発表後の失望売りも出やすく上値を押さえる要因にも
なりかねないとみています。前回同様に2週間ほどで戻せなかったり、その戻り自体が弱かった場合、
来月あたりでもう一段の下押しもあると想定して立ち回った方が良いかと
思います。※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。