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◆ワクチン接種が進むにつれ日本株高

2021.06.03

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,946.14 +131.80
TOPIX 1,942.33 +16.15
マザーズ 1,135.80 -5.94
NYダウ 34,600.38 +25.07
ナスダック総合 13,756.33 +19.85
S&P500指数 4,208.12 +6.08

きのうの米国市場は3指数揃って小動きとなりました。

FRBが発表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)では「米経済は緩やかに
拡大、物価圧力は企業が人手不足とコスト上昇に取り組む中で物価圧力が
高まった」との見方を示しましたが、すでに経済指標からこれらは分かって
いたことだけに株式市場、債券市場ともに反応はほとんどありませんでした。

 

フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、「少なくともテーパリング(金融緩和
縮小)の議論を考えてみる時期だろう」と発言。リッチモンド連銀のバーキン
総裁は賃金上昇圧力が強まる兆候を注意深く見守ると述べています。

今週はこれから雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告やISM非製造業景況指数、
そして週末には5月の雇用統計と重要な経済指標が目白押しです。

 

その動きを見極めたいとして様子見ムードが強まったとの見方もありますが、
どちらかと言えば今は材料豊富なアセットクラスに資金を流す動きが出てきている
ような気がします。

そのアセットというのがまさに日本株です。

(各国の主要指数の年初来パフォーマンス)

ご覧のように日経平均株価は他の主要指数と比べると年初来でアンダーパフォームしています。

 

この背景にあるのがコロナ対策、そしてワクチンの接種の遅れです。

ちなみにここに挙げた各国は総じて日本よりもワクチンの接種率が高い国ばかりです。
ワクチンの接種率と株価には一定の相関があり、全人口の約10%あたりから株価が
プラスにはたらいていることが分かっています。

 

米国は少なくとも1回はワクチンを接種した人の割合が50%を超えており、ここからは
伸びが鈍化するのは否めません。

方や日本においてはようやく1回接種した人が高齢者、医療従事者を中心に1000万人超と
なり、全人口の8%程度にしか過ぎません。

 

つまり「これから接種率が高まる国=株価上昇」というロジックが賢明な投資家の中
で存在していることから日本株は米国市場に左右されにくい時間帯に入っていると
みており、しばらく堅調な地合いが続くとみています。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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