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◆イベント通過で週初堅調、週末様子見姿勢

2021.06.28

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 29,066.18 +190.95
TOPIX 1,962.65 +15.55
マザーズ 1,196.68 +15.44
NYダウ 34,433.84 +237.02
ナスダック総合 14,360.39 -9.32
S&P500指数 4,280.70 +14.21

先週末の米国市場はダウ採用のナイキが好決算を発表したことを受けて、
15%超の上昇となり、指数をけん引しました。
またFRBが大手銀行に課していた配当や自社株買いの制限を6月末で解除する
と発表したことで株主還元強化への期待から金融株も買われ相場上昇に
寄与しました。

週末は、FRBが物価指標として注目している5月の個人消費支出(PCEデフレーター)
が朝方発表されました。
変動の大きな食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比3.4%上昇と、約29年
ぶりの大幅な伸びを記録しましたが、市場予想と一致する内容であったことや、
先週火曜日にパウエルFRB議長が議会証言で物価上昇は一時的だと念押ししていた
こともあって、その影響は限定的なものとなりました。

 

◆イベント通過で週初堅調、週末様子見姿勢

今週の日本株は先週までに重要なイベントを無事通過したこともあって、週初は
堅調な地合いが続くとみています。

日経平均株価で見ると75日線での攻防が続いており、先週末にはギリギリ75日線を
上抜けすることはできませんでしたが、今週は再度この75日線突破を試す展開が
期待されます。

ただ、週末には6月の米雇用統計が発表予定です。
いまのところ事前予想は69.5万人となっており、5月の55.9万人から増える予定
となっています。

個人的にはいまの雇用者数の伸びはコロナ禍からの労働市場の回復期にあり、
雇用者数がどんな数字が出てもFRBの金融政策への変更に影響を与えることはない
とみていますが、マーケットでは重要イベントということもあって、発表前には
様子見スタンスが強くなってくるとみており、仮に強い数字が出て売りが出る
ようなことがあればそこは絶好の拾い場になると考えています。

また日本のワクチン接種率が1回目接種で20%を超え、既定の回数(2回接種なら
2回)を摂取した人も9%台に乗せてきました。

この諸外国に出遅れていたワクチン接種も日本株の下支え要因としてはたらいて
くるとみています。
ただ、これも個人的に気になるところはいち早く接種が進んだイスラエルで
感染者が増えてきていることです。

(イスラエルのコロナ感染状況)

イスラエルでは6月21日、新規感染者の数がおよそ2か月ぶりに100人を超えて
きており、インドの変異ウイルスの感染が広がっていることが要因です。

イスラエルでは16歳以上の人口の8割以上がワクチンを接種し、1日の新規感染者数
が平均で10人台にまで減っていました。

これを受けて6月からは集会の人数制限や屋内でのマスクの着用義務が原則として
なくなっていますが、再び増加してこれがメディアで取り沙汰されるようになれば
相場の重石になる可能性があります。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


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