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◆東京は再び緊急事態宣言発令へ

2021.07.08

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,366.95 -276.26
TOPIX 1,937.68 -16.82
マザーズ 1,181.42 -7.11
NYダウ 34,681.79 +104.42
ナスダック総合 14,665.06 +1.42
S&P500指数 4,358.13 +14.59

きのうの米国市場は3指数揃って上昇となりました。
S&P500、そしてナスダックは連日の最高値更新を記録しています。

午後に発表された6月に行われたFOMCの議事要旨が公表されましたが、
FRBメンバーの中でもまだ金融引き締めに踏み切る用意が整っていない
可能性が示唆されたことを受けて、債券が買い戻され長期金利が低下、
一時1,2%台まで割り込む場面がみられると、これがハイテク株の
押し上げにつながりました。

マイクロソフト、アマゾン、グーグルなどのGAFAMの一角が上場来高値を
更新し、アップルも高く終わっています。

◆東京は再び緊急事態宣言発令へ

東京都は7日、足元でコロナ感染者数が18日連続で前週比で増えていること
から東京都では4回目となる緊急事態宣言を発令する方向で調整に入りました。

ワクチン接種が一次中断される中、感染者数は増加傾向にあり、4度目の
緊急事態宣言、、、完全にコロナ対策、ワクチン接種のインフラ構築など
日本の対応力のなさが露呈した形となってしまっています。

これが足元の日米株の強さの違いに強く示現していると思います。

(主要指数の年初来パフォーマンス比較)

 

各国主要指数の年初来パフォーマンスでみても、欧米は2ケタの上昇となっている
のに、日経平均株価はわずか+4%の上昇と冴えないことが分かります。

 

これまで「緊急事態宣言は買い」のテーゼが効いていたのですが、さすがに他の
国でワクチン接種が順調に進んでいる中で、日本だけが緊急事態宣言発出となると、
プラスにはたらくどころか、カントリーアロケーションを考えるファンドマネージャー
であれば、欧米株買い、日本株売りの投資方針で取り組む可能性があり、そうなれば、
五輪開催と雖も、これもまたネガティブ要因としてはたらき、しばらく日本株は
蚊帳の外に追いやられてしまうでしょう。

そして、この中で本日からETFの分配金に伴う換金売りが警戒されるため、今日明日
は上値が重くなるものとみています。

 

これが今週で終わればいいのですが、米国株が連日高値を更新していることも
気がかりで、強気一辺の米国株に調整の色が強まれば、そのときに日本株は
逆に上がるという可能性は残念ながら乏しいです。

むしろ米株が下がるときは日本株はさらに下がるという展開になりやすく、
このタイミングで押し目を狙うという戦略は非常に危険だとみています。

押し目だと思ったら、大きな下げに巻き込まれたということにもなりかねません
ので、いまは持ち高を増やしたくないところです。

 

明るい見通し、材料を挙げるならば米国の決算発表が今月半ばから始まりますが、
そこで一緒に上がる可能性があるかな?といったところですが、そもそもの日本
のコロナに対応する環境が整備されない限りは上も限定的とみています。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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