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◆日本株は29000円を手前に様子見姿勢か
2021.12.09 日米相場概況 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 28,860.62 +405.02
TOPIX 2,002.24 +12.39
マザーズ 1,062.58 +22.68
NYダウ 35,754.75 +35.32
ナスダック総合 15,786.99 +100.07
S&P500指数 4,701.21 +14.46
昨日の米国市場は新型コロナの変異種、オミクロンに対しても既存の
ワクチンが有効であるとの試験結果が出たことが好感されて3日続伸
となりました。
米国の製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した
既存ワクチンのブースター接種(追加接種)を行うことでオミクロンに
対する抗体が増加することを発表しています。
参照:https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/pfizer-and-biontech-provide-update-omicron-variant
この発表を受けて、ロックダウンや行動制限に対しての懸念は払しょく
され堅調安株価上昇の要因となりましたが、ダウは前日までの2日間で
1000ドル以上値を戻したこともあって、+0.1%と小幅な続伸となって
います。
個別銘柄では連日上場来高値を更新しているアップルが昨日も上昇と
なりダウ指数をけん引したほか、行動制限強化の後退から航空機大手
のボーイングや原油価格の反発によりシェブロンなどエネルギー関連
などが買われました。
◆日本株は29000円を手前に様子見姿勢か
(11月景気ウォッチャー調査)
きのう国内で街角景気を測る11月の景気ウォッチャー調査が公表され
ましたが、現状の指数は56.3と前月の55.5から伸びたものの、先行きを
示す指数は前月の57.5から53.4と大きく下振れしてしまっています。
緊急事態宣言も明けて、持ち直しが続くとみられるものの、コスト上昇等
への懸念のほか、内外の感染症の動向に関する不確実性が先行きの重石
となっています。
今週は週末に米国で11月のCPI(消費者物価指数)が公表されます。
市場予想では前年同月比で6.8%と引き続き高い伸びを示していることもあり、
米国市場は上昇したものの、これを見極めたいとする動きも出てくるため、
オミクロンに対する不透明要因は晴れつつあるものの、下値は堅いが
上値は重い週末になるとみています。
もし予想通り、予想以上の高い伸びを示すようなことがあれば、米長期
金利が急騰し、これが相場に一時的ですが、マイナス材料としてはたらいて
くる可能性もあります。
そのため、発表前には持ち高を減らしておいて、発表後下押しするような
場面が出てくれば絶好の買い場になるのではないかとみています。
きのう決算を発表したハウテレビジョンは残念ながら良好な内容とは
言えない決算でした。そのため継続候補から外れます。
※本日の経済キーワード※
【消費者物価指数(CPI)】
米労働省労働統計局が毎月発表する統計で、消費者が購入するモノや
サービスなどの物価の動きを把握する、インフレ率を測る指標。
これが上昇すると物価が上がってきていることを意味し、利上げの可能性が
高まって来る。
特に価格変動の激しい食品、エネルギーを除くCPIコア指数は注目される。
参照:https://www.bls.gov/cpi/
ただ米国ではCPIよりも同じく物価の指標としてPCEコアデフレーター
というものを重視している。
CPI(消費者物価指数)とPCEコアデフレーターの違いはCPIは棚卸し
されている実際の商品の物価で測るものに対して、PCEデフレーターは
「実際に消費者が購入したモノ」の価格で測られるという違いがある。
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◆12/8(水)
・マナカブトレードで利益確定した銘柄
フィールズ【2767】
11/29 エントリー
12/8 利食い +4.1%
フリークアウト・ホールディングス【6094】
12/6 エントリー
12/8 利食い +6.9%
ホギメディカル 【3593】
10/14 エントリー
12/8 利食い +4.0%
ミンカブ・ジ・インフォノイド【4436】
12/3 エントリー
12/8 利食い +9.1%
アイティメディア【2148】
12/7 エントリー
12/8 利食い +3.3%
中外製薬【4519】
12/7 エントリー
12/8 利食い +7.6%
・ロスカット銘柄
住友不動産【8830】
12/1 エントリー
12/7 利食い +3.2%
12/8 利食い -0.4%
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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。