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◆CPIの反応が変わってきたマーケット
2021.12.13 日米相場概況 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 28,437.77 -287.70
TOPIX 1,975.48 -15.31
マザーズ 1,030.54 -23.98
NYダウ 35,970.99 +216.30
ナスダック総合 15,630.60 +113.23
S&P500指数 4,712.02 +44.57先週末の米国市場は、3指数揃って上昇となりました。
そしてS&P500は約3週間ぶりに過去最高値を更新しました。
先週朝方発表された11月のCPI(消費者物価指数)が前年同月比6.8%と
高い伸びを記録しましたが、上昇率は市場予想と一致、これでも十分高い
のですが、7%越えなかったことでマーケットは一安心。
(CPI詳細)その後に発表された12月のミシガン大学消費者態度指数に改善が見られた
ことで株高の動きへと繋がりました。
(ミシガン大学消費者態度指数とS&P500指数の推移)この指標は消費者マインドを示す指標であり、上昇すればプラス、下落
すれば消費者のセンチメントが悪化していることを表します。米国の消費者センチメントは足元では70.4とコロナ前の100前後からは
大きく下落しており、過去と比較しても最低水準に近い状況にあります。CPIが示すように供給制約に拠る物価の上昇が続いており、センチメントが
低下していますが、物価上昇はそろそろピークに近いとの見方もあり、
予想通りピークアウトしてくるようですと、このセンチメントが改善
していきます。同時にS&P500との相関性も高いだけに、指数の改善が株高を手助けする材料
となってくれるとみています。◆CPIの反応が変わってきたマーケット
週末のCPIで米国株が怯まなかったことで、日本株も本日は反発の動きが
みられると思います。ただ今週は14、15日でFOMCが開催されます。
パウエルFRB議長は11月末の議会証言で「われわれが誤算だったのはインフレの
長期化要因が供給不足で起こったことだ」として、12月のFOMCでテーパリング
(量的緩和の縮小)の加速を検討すべきと発言しています。11月からテーパリングで150億ドルの資産買い入れの縮小を始めましたが、
今回のFOMCではひと月あたりこれを200億ドル、300億ドルと拡大する
可能性もあり、その内容次第では上下に大きく振れやすくなるでしょう。ただ今回のCPIで前年同月比6.8%という結果で米国株が崩れなかったことは、
言い換えれば「テーパリングの早期終了でインフレ率が抑えられるという
期待からの反応」であるという見方もでき、マーケットはある程度利上げを
しても消費の抑制にはつながらず、むしろ利上げによりインフレが抑えられる
ことによって、消費が増えることを期待していることの現れかもしれません。15日のFOMC後の米国市場が株高で帰ってきてくれれば、オミクロンの台頭で
年末30000円のシナリオこそ崩れてしまいましたが、心理的節目と
なっている29000円を回復、来年30000円に向けての期待感高まる終わり方
になってくれるのではないかとみています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆12/10(金)
・マナカブトレードで利益確定した銘柄
キング 【8118】
11/12 エントリー
12/7 利食い +3.1%
12/10 利食い +0.9%MS&Consulting 【6555】
12/1 エントリー
12/9 利食い +5.1%
12/10 利食い +0.6%テモナ【3985】
12/1 エントリー
12/7 利食い +4.8%
12/10 利食い +2.2%ミンカブ・ジ・インフォノイド【4436】
12/3 エントリー
12/7 利食い +9.1%
12/10 利食い +0.2%M&Aキャピタルパートナーズ【6080】
12/3 エントリー
12/7 利食い +8.1%
12/10 利食い +5.1%中外製薬【4519】
12/7 エントリー
12/8 利食い +7.6%
12/10 利食い +2.0%ジャパンインベストメントアドバイザー【7172】
12/3 エントリー
12/7 利食い +7.7%
12/10 利食い +6.4%
・ロスカット銘柄
ウェルビー 【6556】
12/3 エントリー
12/8 利食い +4.9%
12/10 利食い -0.7%━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。