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REPORTレポート

◆FOMCでテーパリング加速も年末株高へ

2021.12.14 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】
日経平均株価 28,640.49 +202.72
TOPIX 1,978.13 +2.65
マザーズ 1,023.66 -6.88
NYダウ 35,650.95 -320.04
ナスダック総合 15,413.28 -217.32
S&P500指数 4,668.97 -43.05

きのうの米国市場は英国で初のオミクロンによる死者が確認されたことや
FOMCを前にリスクオフの動きが強まり、売り優勢の展開となりました。

これまで バイデン米政権のファウチ首席医療顧問などはオミクロン変異株
について、初期のデータに基づくと感染力は強いものの、重症化リスクは
低いとの見解を示していたことから楽観的な見方がなされていましたが、
英国で初の感染者による死亡が確認されたことや、中国でもオミクロンの
感染者が初めて確認されたとの報道もあり、景気敏感株や旅行関連株を
中心に売られる一日でした。

もっとも直近の米国株はダウが週間で1500ドル近い上昇をしており、今年
最大の上げ幅を記録し、S&P500も足元で過去最高値を更新するなど好調
だったこともあって、オミクロンのヘッドラインがなかったとしても
今晩から2日間かけて行われるFOMCを前に持ち高調整の売りが出やすい
タイミングだったと考えています。

個別銘柄では、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感から航空機の
ボーイングを中心に旅行関連、レジャー関連が売られたほか、時価総額
3兆ドルに迫ったアップルは朝方に上場来高値を更新したものの徐々に
売りに押されました。

テスラやエヌビディアも売られています。


◆FOMCでテーパリング加速も年末株高へ

今晩からFOMCが開催されますが、FRBはテーパリング(量的緩和縮小)
を加速させるとみています。

11月より国債、住宅ローン担保証券(MBS)購入ペースを月150億ドルずつ
減らしていくことになりましたが、今回のFOMCではこの倍の300億ドル
規模で減らして来年の3月ごろまでには終了するのでは?
という見方が出てきています。



(政策金利見通し予想)

また、FF金利先物から市場の来年の利上げの織り込み度を見てみると、
3回の利上げ確率が30.3%と最も高く、続いて2回の利上げ予想が25.3%と
なっており、少なくとも2回から3回の利上げをマーケットでは織り込みつつ
あります。

当然ながらオミクロンが経済に与える影響次第ではこの利上げのペースは柔軟に
変更されますし、オミクロンによる足元のインフレへの影響も状況によって
変わるとみています。

感染拡大に拠る供給制約が強まり、さらにインフレが加速する可能性もありますし、
その一方で、将来不安から消費が減退し需要鈍化でインフレ率が低下する可能性
もあります。

そんな中でテーパリングを加速しても大丈夫なのか?という意見も聞こえそう
ですが、米国の雇用者数はコロナ後に失業者していた人の約8割が復職しており、
雇用面を考えても積極的に緩和を継続させるようなフェーズではありません。

オミクロンのヘッドラインは今後もしばらくポジティブ、ネガティブに相場を
動かす材料とはなりますが、先日の11月の米CPI(消費者物価指数)が高い数字
を示してもマーケットは揺るがなかったこと、これは今回のFOMCでテーパリング
を加速してくれれば多少なりともインフレが落ち着くだろうとテーパリングを
ポジティブに迎え入れてくれる証左ではないかとみています。

FOMCでテーパリング加速が発表されれば、そのアク抜け感から米国株の上昇、
今回のオミクロンでリスクオフの円買いが起こり、ドル円では113円台前半まで
円高が進行しました。

しかし、今回のFOMCでテーパリング加速となればドル買い戻しが起こり、
円安日本株高へとつながってくれるのではないかとみています。
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 ◆12/13(月)

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※昨日の利食い・LC無し 

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