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Market日米相場概況

◆「掉尾の一振(とうびのいっしん)」

2021.12.27 日米相場概況
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。


【相場概況】
日経平均株価 28,782.59 -15.78
TOPIX 1,986.78 -2.65
マザーズ 1,003.36 +8.26
NYダウ 休場
ナスダック総合 休場
S&P500指数 休場

先週末の米国市場はクリスマスのため休場でした。

欧州株はドイツDAXが15,756.31(+1.04%)、英FTSEが7,372.10(▲0.02%)
仏CACが7,086.58(▲0.28%)とまちまちの展開でした。

本日の日本株は年末ということもあって市場参加者が少ない中、方向感の
乏しい展開となりやすい状況です。

年内は30日までの取引となり、本日含めあと4日です。
年末は損益通算の売りも出ますが、受渡日ベースでは28日(火)が最終となり、
需給面からその後の2日間の上昇への期待は残されています。

2000年以降、大納会までの10日間の値動きを見ると75%が株高となっており、
今年も勝率を考えると年末株高となる可能性はあります。

所謂「掉尾の一振(とうびのいっしん)」です。

先週、日経平均株価は見事に200日移動平均線で頭を抑えられた形と
なりましたが、今週節目となる28830円(200日線)を越えて終わって
くれれば年末株高への期待は一層高まり、僕がターゲットとして過去に何度か
お伝えしていた29500円まで上昇してくれる可能性はまだあるとみています。

年末30000円まで行かなくても良いと思っています。むしろ中途半端な
30000円タッチならずくらいでいいです。

下手に大幅高をやってしまうと新年を迎え踵を返したように売られる場合
がありますので、来年の相場への期待を膨らます程度の上昇、それが
29500円程度かと思います。

この時期になると相場の格言で干支がよく用いられますが、今年は丑年で
丑年は「つまづく」でした。

まさにことしは、年初は菅政権誕生に伴い日経平均株価が31年ぶりの高値を
更新する順調な滑り出しとなりましたが、2月を過ぎるとコロナの感染拡大から
つまずきやすい相場となり、秋には菅政権の退陣が決まり、再び大幅高で
9月半ばには日経平均は30795円の高値を付けました。

その後、総選挙で岸田政権が誕生するタイミングで再び下落となり、衆院選を
通過し、不透明感がなくなると反発に転じましたが、再度オミクロンの登場で
下値を模索する動きとなりました。

来年は寅年で格言は「虎千里を走る」です。

しかし本来の諺では“虎千里往って、千里還る”とされており、平たく言えば
行って来いの相場を暗示しています。

そのため寅年は別名「株価の里帰り」とも言われ、過去にジグザグの往来相場
となるケースが多いのが特徴です。


(2010年寅年の日経平均株価)

ちなみに前回2010年の寅年相場は上図の通りで、年始に上昇から始まるも2月に
その上昇以上の調整、その後4月に向けて高値を付けてから9月まで下落する
という展開でした。

その後9月から上昇基調に入るも10月半ばから再び下落、11月から年末に
かけて漸く虎が千里を走り抜けて終わるというような、スポットごとに
見れば行って来いの相場が続いた一年だったことを示しています。

2022年は、
中国で冬季オリンピック・パラリンピックの開催
欧州でフランスの大統領選挙
日本で参議院選挙
米国で中間選挙
などなど

来年も各国でたくさんのイベントが控えており、加えてオミクロンの登場や
各国の金融政策の行方など相場をかく乱させる材料が存在します。

中でも注目はやはり11月に行われる米国の中間選挙です。

大統領就任から2年後に行われるこの中間選挙でバイデン大統領の支持率が
低下している中で、本来なら最初の2年でアメを与えて支持率を高めておきたい
ところでしたが、先日の与党民主党のマンチン上院議員からバイデン政権の
支持率復活のための看板政策、2兆ドル規模の経済対策にNGが突き付けられ、
暗礁に乗り上げた状態となりました。


(バイデン大統領の支持率)

ちょうどこのタイミングで再びバイデン大統領の支持率が低下し始めており、
このまま来年の中間選挙に向けて低空飛行を続けていくようであれば、
コロナ禍からの回復で上昇となっても、この中間選挙による「ねじれ」が
懸念材料となって来年秋ごろには行って来い相場になる可能性も考えられます。

まだまだ先の話ではありますが、来年の寅年は千里を走る、走り抜けて
終わるような相場に期待したいところです。

※明日28日(火)(もしかすると明後日まで)、出張が入っているため朝の
メールマガジンの配信をお休みさせていただきます。
皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。
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 ◆12/24(金) 

・マナカブトレードで利益確定した銘柄
ホギメディカル【3593】
10/6 エントリー
12/23 利食い +3.1%
12/24 利食い +1.9%

日本新薬 【4516】
10/20 エントリー
12/22 利食い +3.3%
12/24 利食い +2.0%

寺崎電気産業【6637】
12/8 エントリー
12/24 利食い +4.2%

三陽商会【8011】
12/22 エントリー
12/23 利食い +3.8%
12/24 利食い -1.5%

フリークアウト・ホールディングス【6094】
12/22 エントリー
12/24 利食い +5.2%


・ロスカット銘柄

LC無し
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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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