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◆原油価格が7年ぶりの高値
2022.01.19 日米相場概況 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値 日経平均株価 28,257.25 -76.27 TOPIX 1,978.38 -8.33 マザーズ 837.55 +5.49 NYダウ 35,368.47 -543.34 ナスダック総合 14,506.90 -386.85 S&P500指数 4,577.11 -85.74 きのうの米国市場は3指数揃って下落となりました。 18日、国内では日銀金融政策決定会合がありましたが、今回の会
合で 日銀は物価目標2%に達成していなくても量的緩和を縮小させるの では? という観測が一部で出ていましたが、結果現状維持となりました。 お昼過ぎの結果発表を受けて日経先物を主導に急騰する場面があり ましたが、タイミングを同じくして米長期金利が急上昇したことで リスクオフの動きが強まり、後場から日経平均株価は反落となりま した。 その後、米長期金利はいったん落ち着きを見せたものの、NY市場 が スタートすると再び上昇し始めて一時1.88%を付ける場面があ りました。 これ受けて半導体、ハイテク株を中心に高PER銘柄が見境なく売 り込まれ ナスダックは▲2.6%、半導体のSOX指数が▲4.4%と大き く下落する 一日でした。 個別では取引開始前に昨年の10-12月期決算を発表した金融大 手の ゴールドマン・サックスが人件費の増加を理由に1株利益が市場予 想を 下回ったことで売られ、1銘柄でダウを176ドル押し下げていま す。 この警戒感が決算発表を控えたバンカメやモルガン・スタンレーに も波及し売られる展開となりました。 ◆原油価格が7年ぶりの高値 サウジアラビア主導の連合軍が、親イラン武装組織フーシ派の拠点 があるイエメンの首都サヌアを空爆したとの報道を受け、中東情勢 の 緊迫化が懸念されWTI原油価格が急騰。 1バレル=86ドル台を付け、2014年10月以来約7年3か月 ぶりの 高値を付けました。 この商品市況のインフレをFRBが抑制に走るのでは?という思惑 も手伝って、きのうのNY時間に米長期金利が急上昇しています。 中東情勢の緊迫化が長期化すれば油価の上昇圧力、延いてはそれが 金利上昇圧力へとつながってくるため、株式市場にとっては 上値を押さえる材料となりやすくなります。 一方で、米長期金利が上昇すると金利差から他通貨に対してドルは 買われやすくなり、原油をはじめとしたコモディティ(商品)は ドル建てで決済されるため「ドル高商品安」ともなりやすく、 青天井で商品市況が上昇していく可能性は低いです。 しかしながら、オミクロンの影響でサプライチェーンの分断が継続 しており、インフレが継続しやすい環境には変わりないことから 利上げ観測の高まりで米長期金利の上昇が続けば株式市場への 重石となってくるでしょう。 しばらくは金利動向をにらみつつの一進一退の展開となってくると 思われます。 国内ではきのう日経平均株価が一時28500円を超えましたが、 上記の理由から反落、さらに足元のオミクロンの感染拡大を受けて 蔓延防止等重点措置が本日より2月13日まで1都12県での適用 と なる見通しです。 国内感染者数も18日付けで30000人を超えて増加率で見れば ここ 2日間は落ち着きが見られ始めましたが再び拡大傾向に入り、まん 防 も再発出となることからこれも経済回復の遅れへとつながるため 株式市場には重しとなってくると思われます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━ ◆1/18(火) ・マナカブトレードで利益確定した銘柄 みずほフィナンシャルグループ【8411】 11/22 エントリー 1/5 利食い +4.6% 1/18 利食い +8.8%
・ロスカット銘柄
今仙電機製作所【7266】 12/29 エントリー 1/12 利食い +3.7% 1/18 利食い -0.7%
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。