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◆VIX(恐怖指数)がデッドクロス入り
2022.02.02 日米相場概況 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値 日経平均株価 27,078.48 +76.50 TOPIX 1,896.06 +0.13 マザーズ 772.98 +14.80 NYダウ 35,405.24 +273.38 ナスダック総合 14,346.00 +106.12 S&P500指数 4,546.54 +30.99 きのうの米国市場は、3指数揃って上昇、日続伸となりました。 朝方発表された1月のISM製造業景況感指数は57.
6と市場予想57.5を 上回ったものの前月から落ち込んだことで反応は限定的でした。 (ISM製造業景況指数とS&P500指数の推移) 好不況の節目とされる50を引き続き上回っているISM製造業景 況指数 ですが、足元では前月比で2カ月連続の低下傾向となっており、 これまでも お伝えしていますが、S& P500との相関が強く足元でISMが低下していること も金融政策の転換に加えて相場の重石となっています。 朝方はこれと重なってウクライナ情勢の不透明感もあって、 取引序盤は 様子見ムードの強い展開でしたが、 取引終盤にかけて上げ幅を拡大する 展開となりました。 個別銘柄では、エネルギー関連のエクソンモービルが10- 12月期決算を 発表し、大幅増収となったことで+6%超の上昇、 同業でダウ指数採用の シェブロンにも買いが向かい同社も2.6%の上昇となりました。 ダウの指数ウェイトの高い航空機大手のボーイングがこの日は+ 4%と 大幅高となり、 直近買われていたハイテク株よりも景気敏感株に見直し の買いが入っていました。 ◆VIX(恐怖指数)がデッドクロス入り (VIXとS&P500指数の推移) 上図はS& P500のオプション取引におけるボラティリティから算出される VIX指数、所謂恐怖指数と呼ばれるものとS& P500の推移ですが、投資経験者 の方であればご存知かと思いますが、 相場が急落するような場面では このVIX指数が急騰し、 その急騰が落ち着いて下げてくると相場も下落 から戻りを試す動きとなりやすくなります。 足元で米国市場が大幅な下げに見舞われたことでVIX指数は40 近い水準 まで上昇していましたが、 きのう引け値では21ポイント台まで低下 し、これにMACDを付けてみるとデッドクロスが示現しました。 このままVIX指数がデッドクロスを継続してくれる展開となれば 、 目先しばらくは反発機運が高まると思われます。 日経平均株価はきのうまでで3日続伸となり、 米国市場が引けにかけて プラスで帰ってきてくれたこともあって4日続伸が期待できます。 ただ、今週末は1月の米雇用統計が控えており、 FRBが金融政策の 方向転換を明確に示していることからこれまで以上に注目度の高い 指標 としてマーケットはみてきます。 事前予想では非農業部門雇用者数が17.0万人、失業率は3. 9%(前月比横ばい) の予想となっており、 ちょうど1月は米国ではオミクロンの感染爆発が起こって いたタイミングでした。 (米国のコロナ感染状況) そのため、予想よりも雇用者数の伸びが鈍化したり、 失業率が増える 可能性もあり、 通常は雇用指標が良くなった方が株価にとってはプラスと なりますが、 金融引き締め時期の場合は悪い結果が出た方が株価にとっては プラスになりやすく、発表前はやや持ち高調整の売りが出て、 様子見ムードが 強まるとは思いますが、VIX指数の低下、 結果次第ではもう一段の上昇も期待 できるかもしれません。 ※本日の経済キーワード※ 【ISM製造業景況指数】 全米供給管理協会(ISM) が算出する製造業の景況感を示す指数のひとつ。 米国の景気先行指標として注目されている。 製造業(300社以上)の購買・供給管理責任者を対象に、 各企業の受注や 生産、価格など10項目についてアンケート調査を実施。「 良くなっている」、 「同じ」、「悪くなっている」の三者択一の回答結果を集計し、 季節調整を 加えた新規受注・生産・雇用・入荷遅延・ 在庫の5つの指数をもとに、 ISM製造業景況感の総合指数を算出する。 ISM製造業景況感指数は0から100までのパーセンテージで表 す。 50%を景気の拡大・後退の分岐点とし、50% を上回ると景気拡大、 50%を下回ると景気後退を示す。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆2/1(火) ・マナカブトレードで利益確定した銘柄
住友不動産【8830】 12/16 エントリー 2/1 利食い +1.0% ダイレクトマーケティングミックス【7354】 1/12 エントリー 2/1 利食い +4.1% HOYA【7741】 1/18 エントリー 2/1 利食い +3.2% シーティーエス【4345】 1/11 エントリー 2/1 利食い +3.4% ジャパンインベストメントアドバイザー【7172】 1/18 エントリー 2/1 利食い +3.2% オービック【4684】 1/17 エントリー 2/1 利食い +3.2% コーエーテクモホールディングス【3635】 1/20 エントリー 2/1 利食い +4.4% アンリツ【6754】 1/28 エントリー 2/1 利食い +8.5% ツガミ 【6101】 1/31 エントリー 2/1 利食い +6.6% 日本取引所グループ【8697】 1/31 エントリー 2/1 利食い +3.2% ディスコ【6146】 1/31 エントリー 2/1 利食い +5.0% PR TIMES【3922】 1/31 エントリー 2/1 利食い +6.4% カカクコム【2371】 1/31 エントリー 2/1 利食い +6.0% メドピア【6095】 1/31 エントリー 2/1 利食い +6.0%
・ロスカット銘柄 LC無し
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。