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◆サリバン大統領補佐官のコメントは抑止力として
2022.02.14 日米相場概況 -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
◆きのうの日米株価指数終値 日経平均株価 27,696.08 +116.21 TOPIX 1,962.61 +10.39 マザーズ 775.29 +18.65 NYダウ 34,738.06 -503.53 ナスダック総合 13,791.15 -394.49 S&P500指数 4,418.64 -85.44 先週末の米国市場は3指数揃って大幅続落となりました。 日本は3連休があったため、11日(金)は休場でしたが、米国の ダウ、ナスダックは10日(木)、11日(金)それぞれ ・ダウ 10日(木) 35241ドル -526ドル(▲1.5%) 11日(金) 34738ドル -503ドル(▲1.4%) ・ナスダック 10日(木) 14185 -304(▲2.1%) 11日(金) 13791 -394P(▲2.8%) となっており、ダウは週末2日間で1000ドル超、
ナスダックは700弱の 下落となっています。 まず10日の下落につながった材料が同日発表された1月のCPI (消費者物価 指数)が全値同月比で+7.5%と事前予想の+7.3% を右腕割って、40年ぶりの 高い伸びとなりました。 (CPIの過去推移) これを受けて、 セントルイス連銀のブラード総裁が3月以降のFOMCで0.5% の利上げを支持したことで米長期金利が一時2% を超える動きがみられました。 この長期金利が急上昇したことを株式市場は嫌気し、ダウ、 ナスダックともに 下げ幅を拡大、大幅安する展開となりました。 続いて、 11日はプーチン大統領がロシア軍にウクライナ侵攻を命じたと 報じたことや米国家安全保障担当のサリバン大統領補佐官が「 北京五輪 開催中にもロシアによるウクライナ侵攻が始まる可能性がある」 とコメント。 同国滞在の米国人に48時間以内に退避するよう促したことから、 地政学 リスクの高まりを嫌気しダウは503ドル安と大幅続落となってい ます。 個別銘柄では、 地政学リスクの高まりから商品市況で原油が高騰しており、 これを受けてエネルギー関連のシェブロンやエクソンモービルなど が上昇、 防衛関連のロッキード・マーチンなども上昇しています。 逆に下げがきつかったのが11日に発表された2月のミシガン大学 消費者態度 指数が予想に反して下落したこともあって、消費関連のナイキ、 ディズニー アメックスなどが下げていました。 (ミシガン大学消費者信頼感指数とS&P500指数の推移) このミシガン大学消費者態度指数の速報値は調査対象は300人と 少ない ものの、その後に公表されるコンファレンスボード( 消費者信頼感指数) との連動性も高いことから、注目されています。 グラフを見ても分かるように、同指数とS& P500指数の前年同月比の騰落率は パラレルに動きます。 ◆サリバン大統領補佐官のコメントは抑止力として 軍事的な会見、 報道に関してはそのまま鵜呑みにするとそれとは逆方向 に動くことが多いです。 今回サリバン米大統領補佐官が、 プーチン大統領がまだ何も動いていない タイミングで48時間以内にウクライナ在住の米国民に退避勧告を 要請した ところをみると、軍事衝突を事前警戒して、 米国は動き出していることを 見せつけるためのパフォーマンスだと捉えています。 こうすることによって、ロシアの軍事行動を事前に封じて、 動き出せない ようにしているわけです。 もちろん、 プーチン大統領も衝突すれば米国にはかなわないことは分かって いるため、ギリギリの瀬戸際外交で事を納めたいと考えています。 そのため、緊張はかなり高まっていますが、 実際に軍事衝突に発展する 可能性は少ないとみています。 日経平均株価は米国の2日大幅続落を受けて、 本日27000円台前半まで下げ、 その後の緊張状態次第では今週、 27000円割れもあると思われます。 ただ、 軍事衝突がなければ先月下旬の底打ちからの上昇途中での良い押し 目 となり、 15日にドイツのショルツ首相とプーチン大統領がモスクワで会談 する予定となっていますが、そこで進展があれば、 一気に株価の値戻しが 起こることも十分に考えられます。 27000円割れも頭に入れつつ、 押し目を探る展開で見ていきたいと思います。 ※本日の経済キーワード※ 【ミシガン大学消費者態度指数】 米国の消費者マインドを示す指標。 ミシガン大学の調査研究センターがアンケート調査を実施し、 毎月300人を 対象とした速報値、500人を対象とした確報値を発表している。 現在の景況感を示す現状指数(約40%) と先行きを示す期待指数(約60%)で 構成されている。調査会社コンファレンス・ボード(CB) の消費者信頼感指数に 先行して発表されるため、 市場関係者の注目度が高い指数とされている。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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日油 【4403】 1/20 エントリー 2/10 利食い +3.1% ドウシシャ 【7483】 2/7 エントリー 2/10 利食い +3.1% フィールズ 【2767】 1/4 エントリー 2/10 利食い +4.9%
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。