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Marketマーケットニュース

◆相場の趨勢

2022.02.15 マーケットニュース

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 27,079.59 -616.49
TOPIX 1,930.65 -31.96
マザーズ 740.13 -35.16
NYダウ 34,566.17 -171.89
ナスダック総合 13,790.92 -0.23
S&P500指数 4,401.67 -16.97


きのうの米国市場は3指数揃って乱高下の激しい展開となりました。
乱高下の材料としては、米国の金融引き締めもそうですが、足元では
ウクライナ情勢が大きく、ロシアのラブロフ外相がプーチン大統領に
米欧との安全保障を巡る要求について外交継続を提案し、それを了承
したと伝わるとダウは下げ幅を縮小させる場面もみられました。

しかしながら、ブリンケン米国務長官がウクライナの首都キエフにある
米国大使館の閉鎖を発表すると、改めてロシアによるウクライナ侵攻
への警戒感が強まりリスク回避の売りが波及する展開で情報戦に拠る
乱高下の一日となりました。

「有事の際のコモディティ(商品)」ということで、商品市況で上昇が
続いており、原油、無鉛ガソリン、暖房油、天然ガス、金、銀、銅、
アルミニウムなど19品目で構成されるCRB指数が昨年来高値を推移しています。


(CRB指数)

商品価格が上昇することで恩恵を受けやすい、三菱商事や伊藤忠、三井物産
などの商社株は日経平均株価やTOPIXなど指数が弱い中でもCRB指数と同様の
値動きとなっています。

これも今後も同じようなことが起こった際、商品価格が上昇しやすいとき
に連動性のある銘柄として覚えておいてもらうと良いかと思います。


米国では商品価格の上昇もあって、各地区連銀総裁から金融引き締めを急ぐ
ような発言も出ており、そもそもの今回のインフレが好景気というよりも
どちらかと言えば、供給制約によるインフレであるため景気後退懸念も
くすぶっており、マーケットでは年内の利上げを7回まで織り込んでいます。


(利上げ確率)

通常、利上げをする際は25ベーシス(0.25%)ずつの利上げが一般的で、
それで計算すると7回となりますが、ことしのFOMCも次回3月からちょうど
あと7回ということになりますので、毎回利上げをしていくというのが
コンセンサスです。

ただ、先日もお伝えしたようにセントルイス連銀のブラード総裁が3月の
FOMCで0.5%の利上げを支持していることもあって、仮に一度の利上げで
50ベーシスの利上げが実施されれば年6回ということになります。

足元の商品市況の高騰、インフレ指標の高止まりからそれも現実味を
帯びてきている状況です。

ただ市場参加者が50ベーシスの利上げを3月のFOMCまでにあらかた
織り込んでくれば、実際にその幅での利上げが行われたとしてもそれを
悪材料して売り込まれるということは可能性としては低く、アク抜け感
から今度は上昇していく可能性が高く、足元の乱高下は3月初旬まで
ではないかというのが個人的な見方です。

ウクライナ情勢では16日にもロシアが侵攻するのでは?という情報
もあり、ある意味プーチン大統領が相場の趨勢を握っていると言っても
過言ではないでしょう。

昨日の米国市場が乱高下したように目先はウクライナ情勢から入る
情報で乱高下する相場展開が予想されます。

そのため、デイトレードをやる人以外は、いまはどちらかと言うと
キャッシュ比率を高めておいて、大きく攻めるようなタイミング
ではなく、3月初旬までは安くなったところを丁寧に拾っていくという
戦略が奏功するのではないかとみています。




※本日の経済キーワード※

【FF金利先物市場】

フェデラルファンド(FF)金利先物は、米連邦準備制度理事会(FRB)の
誘導目標であるFF金利を参照する金融派生(デリバティブ)商品で、
シカゴ商品取引所(CBOT)に上場。

先物取引とは、将来の予め定められた期日(限月)に、特定の商品(原資産)
を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引。
例えばある限月のFF実効金利が平均で2%になると予想されれば、取引価格は
98(=100-2)となります。

このFF金利先物市場の動向から利上げ確率が計算できるようになっています。

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◆2/14(火)

・マナカブトレードで利益確定した銘柄

クレディセゾン  【8253】
11/25 エントリー
1/13  利食い +4.7%
2/14  利食い +9.6%

住友不動産 【8830】
12/16 エントリー
1/27  利食い +3.7%
2/1  利食い +1.0%
2/14 利食い +4.7%

ジャパンインベストメントアドバイザー 【7172】
1/18 エントリー
2/1  利食い +3.2%
2/14  利食い +1.8%

エス・エム・エス【2175】
1/26 エントリー
2/9  利食い +5.3%
2/14  利食い +2.6%

大日本住友製薬 【4506】
2/2 エントリー
2/10  利食い +3.2%
2/14  利食い +1.0%

TSIHD【3608】
2/1 エントリー
2/2  利食い +4.5%
2/14  利食い +4.8%


・ロスカット銘柄

フェリシモ【3396】
2/3 エントリー
2/7  利食い +3.2%
2/14  利食い -1.2%

ULSグループ 【3798】
1/18 エントリー
2/7  利食い +4.5%
2/14  利食い -7.7%


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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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