Market日米相場概況

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　24,717.53 -73.42
TOPIX　1,758.89 -0.97
マザーズ　669.67 -12.05
NYダウ　33,286.25 +653.61
ナスダック総合　13,255.55 +460.00
S&P500指数　4,277.88 +107.18


きのうの米国市場は5日ぶりに大幅反発となりました。

ロシア、ウクライナが停戦協議の対話に対して前向きな姿勢を示したことで
地政学リスクがやや後退、またUAE（アラブ首長国連邦）が需給動向次第で
増産の用意があることを明らかにしたことでこのところ上昇していた油価が
下落、インフレ懸念が和らぐとの期待もあって米国市場は3指数揃って大幅
反発となりました。

またロシア軍によって制圧されたチェルノブイリ原発での電源喪失に関して
使用済み核燃料の冷却が出来なくなり、高レベルの放射性物質を含有した水蒸気
が放出されることも懸念材料となっていましたが、IAEA（国際原子力機関）は
安全性に重大な影響はないとの見解を示したことなども相場が見直される材料と
なりました。


◆下落時は悪材料満載、上昇回帰時には好材料が湧出

相場は誰かが操っているのではないか？と思えるくらい不思議なことに
下落する際には悪材料がこれでもかと出てくるのですが、反発に転じ始めると
悪材料は雲散霧消となり、好材料ばかりが出てくるようになります。

きのうはまさにいい例でロシア・ウクライナで10日に外相会談が予定との
報道が入ったり、UAEが増産に踏み切るためにOPECに掛け合うことや、チェルノ
ブイリ原発に関しても不思議なことにIAEAからは放射能汚染リスクはないとの
見解が出るように好材料ばかりが目立つ一日でした。

信用取引をしている投資家の評価損を示す信用評価損益率は2月25日の週で
▲14.32%まで含み損を抱えており、3月4日の週は▲13.0%まで若干和らいだものの
今週は週初に大きく下げましたのでおそらくまた膨らんでいるものと思われます。

▲15%以上になってくると追証逃れの投げ売りが出やすいと言われていて、ＪＰＸ
から毎週水曜日に前の週の評価損益率が公表されますが、来週16日に公表される
今週の評価損益率が▲15%を越えた数字になっていれば、ちょうど個人の投げ売りが
出始めたところを窺って好材料が出てきたことになります。不思議です。

きのうの好材料を受けて原油価格は足元で130ドル台手前まで上昇していましたが、
107ドル前半まで一気に下落、有事の際の逃避先としてゴールドも前日まで
1トロイオンス（oz）＝2070ドル超まで買われる動きが出ていましたが、一気に
リスク回避姿勢が和らぎ2000ドル割れとなりました。


（金先物の価格推移）


きのう、日本株はそろそろ底打ちとお伝えしましたが、ぴったりのタイミングで
好材料が出て反発となりましたが、10日のロシア、ウクライナの外相会談の結果
が実を結ばなければ再びリスク姿勢が強まり今回の上昇をすべて吐き出す行って
来いの相場になる可能性もあり予断は許せない状況です。

◆プーチン大統領はメンツを保てた？

ただ先日ウクライナがNATO加盟を断念したことでプーチン大統領も今回の
ウクライナ侵攻は「ロシア国内で自身の支持率が低下していることへの打開策」、
つまり政争の具として行われたものでもあるため、「ウクライナが白旗を挙げた、
我々は勝利した」とロシア国民へ主張できる材料が出来たと考えてくれれば、
停戦の可能性も十分にあると思われます。

反発となれば、一気にショートカバー（売り方の買戻し）も手伝って、
日経平均株価は25日線どころの26000円台半ば付近まで戻す可能性もありますが
来週にはFOMCが控えていることもあり、近づくにつれて様子見ムードの強い
展開となるとみています。

ただ、すでにパウエルFRB議長が3月のFOMCで25ベーシス（0.25%）の利上げを
支持すると明言していることもあって、予定通りの利上げになることは
すでに市場に織り込まれていることであり、3月以降、ことしあと6回のFOMCで
どれくらいの利上げ幅、利上げペースになってくるのか、またQT（資産圧縮）
に対していつから開始でどれくらいの圧縮規模になるのかなど新たな方針の
言及があるのかに注目が集まります。


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◆3/9（水）

・マナカブトレードで利益確定した銘柄

デジタルアーツ【2326】
1/24 エントリー
3/1  利食い +3.1%
3/3 利食い +5.9%
3/9  利食い +0.6%

・ロスカット銘柄

 LC無し 

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