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REPORTレポート

◆FOMCを前に様子見姿勢の相場へ

2022.03.15 レポート

 

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 25,307.85 +145.07
TOPIX 1,812.28 +12.74
マザーズ 670.05 -0.03
NYダウ 32,945.24 +1.05
ナスダック総合 12,581.22 -262.58
S&P500指数 4,173.11 -31.20

 

きのうの米国市場はダウは小動き、ナスダックは米長期金利が上昇した
ことを受けてハイテク株中心に売りが目立ち、下落と指数まちまち
展開となりました。

 

今晩から始まるFOMCを前に利上げが意識されており、米長期金利は
2.1%と急上昇、この金利上昇が重石となり、GAFAM(グーグル、
アマゾン、フェイスブック【メタ】、アップル、マイクロソフト)
中心に半導体関連なども売られています。

 

ウクライナ情勢に関しては、14日にオンライン形式で4回目の協議が
行われましたが、目立った進展はなく相場の不安材料は継続しています。

 

また中国ではコロナの感染拡大が加速しており、中国の主要指数が
大きく下落しました。
台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は14日、深センで操業を停止したこと
を発表、ホンハイは2016年にシャープを買収し、スマホやEVなどを生産
する日本企業ともサプライチェーンで深いかかわりを持っており、
向上停止の期間次第では今後の製造業活動への影響も懸念点です。

 

◆FOMCを前に様子見姿勢の相場へ

 

本日からFOMCが開催されます。
基本FOMCは2日間かけて行われその後に政策金利の発表、今後の金融
政策の見通しが発表されます。

 

今回は25ベーシス(0.25%)の利上げは市場のコンセンサスとなって
おり、50ベーシス(0.5%)の利上げが実施されなければ、利上げに対して
改めて売り材料となる可能性は低いとみています。

 

ただウクライナ情勢が長期化していることで資源価格をはじめとしたインフレ
の上昇も長期化してくれば年内どこかで50ベーシスの利上げが行われる
可能性もあり、今回のFOMCの注目点はFOMCの投票メンバーによる利上げ幅、
回数に変化が見られるかどうかです。

 


(21年12月の利上げ見通し)

昨年12月に行われたFOMCではことしの利上げは0.875%が最も多く、
これを回数で引き直すと現在の0.125%からプラス3回(1回の利上げごとに
0.25%と仮定)と
なっています。

 

しかしながらインフレの長期化が危ぶまれて来ればこの回数が
4回~5回となってくる可能性もあり、マーケットがそこまで先読みして
つまり、織り込んで今の株価を付けているようであれば回数が増えても
下がることはありません。

 

逆に織り込んでいなければ下がることになりますが、これまでの日米株
の下落を考えると、1回程度の利上げ回数が増えても一時的な下げはあっても
断続的な下げにつながるようなネガティブインパクトにはならないのでは
ないかとみています。

 


(日米主要指数の年初来パフォーマンス)

ゴールドに関しては予想していた通り、FOMCを前に数日前に一
1トロイオンス(oz)2070ドル超まで上昇する場面がありましたが、
足元では1950ドルまで▲6%弱の下落となっています。

 

ただ、円ベースでのゴールドは為替が円安となっていることもあって、
ドルベースのゴールドの下落幅よりもドルが強い分、下げが限定的
なっています。

 

噂で買って事実で売れという投資格言があるように、毎度利上げが始まると
ドル円もドル高円安が一服しやすい環境となりますので、明日のFOMCまでが
いったんのドル買い需要が落ち着くところではないかとみています

 

※本日の経済キーワード※

【ドットチャート】

米連邦公開市場委員会(FOMC)の各メンバーによる政策金利の予想分布。

今後3~4年間の金利見通しに加え、より長期にわたる金利見通し
が示されます。FRBの金融政策の先行きを予測する際、市場関係者が
参考としています。

 

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