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REPORTレポート

◆日米金利差で悪い円安に警戒

2022.03.17 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 25,762.01 +415.53
TOPIX 1,853.25 +26.62
マザーズ 682.05 +14.58
NYダウ 34,063.10 +518.76
ナスダック総合 13,436.55 +487.93
S&P500指数 4,357.86 +95.41

 

きのうの米国市場はウクライナ情勢での停戦で進展が見られたことで大幅
続伸となりました。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの停戦協議について
「交渉に現実味が出てきた」とコメント、停戦交渉が前進しているとの
見方からリスクオンの動きで欧州株が上昇、これを引き継いで米国市場でも
ダウが500ドル超の上昇となり、特にこれまで売り込まれていたハイテク株に
見直し買いが入り、ナスダックは+3.7%の上昇となりました。

 

きのうは注目だった3月のFOMCでしたが、FRBは予定通り25ベーシス(0.25%)
の利上げを決定、今回のFOMCでは昨年12月以来のFOMC投票メンバーに拠る今後
の利上げ見通し(ドットチャート)が公表されましたが、前回よりも利上げ
回数が増える内容となっています。

 


(ドットチャートの変化)

 

ことしはあと6回FOMCが予定されており、ドットチャート通りであれば、今後の
FOMCごとに毎回利上げが行われる計画となります。

 

この内容を受けて、一時米国市場はダウは一時マイナス圏に沈む場面も見られ
ましたが、取引終盤にかけて一気に切り返す展開となっています。

 

 

◆日米金利差で悪い円安に警戒

 

 

きのうのFOMCを受けて、実際にはFOMC前から円安に傾斜してきていましたが、
FOMCでのことし7回の利上げ見通しを受けてドル円は一時119円台まで急上昇
しています。

 

日本株にとって教科書的には「円安=株高」と言われていますが、あまりにも
急速な円安は資源や食料品など輸入に頼っている部分も多分にあり、輸入物価
の高騰につながります。

 

実際に2月の輸入物価指数は前年比で+34%まで上昇しており、さらに円安が
進行すると30年続いていたデフレ経済から脱却できていない日本企業の
多くは「値上げ=悪、売上減」の頭があり、仕入れコストを販売価格へ転嫁
できず、自社でコストアップを抱えてしまい利益減少=業績悪化という円安
がマイナスに作用することも考えなければなりません。

 

今のところマーケットではまだ「円安=株高」というイメージで動いては
いますが、この円安がさらに進行してくるとどこかで「円安=株安」へと
流れが変わる場面が訪れる可能性があるのではないかとみています

 

今日から国内では日銀金融政策決定会合が予定されていますが、米国、欧州は
金融正常化に動きだしたものの日本では変わらず、政策金利の据え置きが
ほぼ確実となっています。

 

そのため余計に他通貨に対して円が売り込まれやすい下地が整っており、
今後の為替相場と株価の動きには注目です。

 

これまで3月半ばから4月にかけて上昇、そのため、3月初旬から半ばが
絶好の仕込み時とお伝えしていたように、上手いことこのシナリオに嵌って
くれて日本株もきのうまで2日連続続伸、そして本日も米国市場が大きく
上昇してくれたことを受けて続伸の見通しとなりそうです。

 

足元で下げがきつかった分、戻り売りも待ち構えていますので、25日線
の26330円あたりでは上昇に歯止めがかかるかもしれません。

 

ただ、ウクライナ情勢に進展が見られればここをブレイクして今月末には
27000円回復も十分あり得ると思われます。

 

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