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REPORTレポート

◆ドル円年内に130円あたりまで上昇も?

2022.03.29 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,943.89 -205.95
TOPIX 1,973.37 -8.10
マザーズ 732.58 -28.60
NYダウ 34,955.89 +94.65
ナスダック総合 14,354.90 +185.60
S&P500指数 4,575.52 +32.46

 

週明けの米国市場は3指数揃って上昇となりましたが、取引時間中に
上げ下げを繰り返しており、方向感のない一日となりました。

 

今週末には3月の雇用統計を控えていることや29日に対面での4度目のロシア、
ウクライナの停戦交渉が行われることになり、その結果を見極めたいとする
動きから相場は乱高下する展開となっています。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領がNATO(北大西洋条約機構)への加盟を
断念する中立化を受け入れる用意があると明言しており、ロシアへの譲歩
の姿勢をみせていますが、ロシアが歩み寄るかは不透明でこの結果次第で
再び下にも上にもいきやすい展開です。

 

きのうは新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国の上海市で事実上の
ロックダウン(都市封鎖)が始まったことからエネルギー需要の減少懸念が
広がるとの見方や、ロシアとウクライナの停戦交渉で供給不安も減ること
への期待から足元で反発していた原油価格が下落、インフレ懸念がやや
後退したことで米長期金利が下落したことで前日売られていたハイテク株
が買い直される場面が見られました。

 

個別銘柄では株式分割を発表したテスラが大きく上昇、日米主要の自動車
メーカーが今年に入り新車の販売台数が落ち込む中で、テスラの販売台数は
1月、2月とそれぞれ前年同月比で+62.6%、+98.3%と好調な伸びを示しています。

 


(テスラの2月の新車販売台数)

最もまだまだシェアが4%と低い水準であることから前年同月比でのシェア1.8%
から伸びやすいという側面はあるものの、日本のスバルのシェア4.2%と肉薄
しており、年内にスバルやキアを追い越すのではとみています。

 


(米国の新車販売台数年月別推移)

 

ちなみに上図が米国での新車販売台数の推移ですが、今年に入り1月2月と
それぞれ100万台を若干上回る程度となっており、インフレや半導体不足、
部品の供給制約などが全体の販売の伸びに影を落としています。

 

これらの懸念材料に伴う販売台数の減少はコロナや昨今のウクライナ情勢
次第といったところで不透明感はあるものの年央から年末にかけては
いまの水準よりは復調していくものとみており、そうなれば自動車メーカー
のみならず、各部品メーカーにも追い風になってくると思われます。

 

◆ドル円年内に130円あたりまで上昇も?

 

さらにきのう日銀は日本国債を利回り0.25%で無制限に買い入れる
措置の指値オペを実施。

 

国債は市場で買われると金利が下がるという関係にあり、金融緩和策の
一環として、10年債利回りを「プラスマイナス0.25%程度」の変動幅で
推移するよう断続的に買いを入れて調節します。

 

この発表をきっかけに米国は利上げを敢行していく中、日本は金利据え
置きがしばらく続くとの見方が広がりドル円相場ではヨーロッパ時間に
一時125円まで上昇する場面がありました。

 

足元で急激な円安が進行していることや、2015年の高値125.8円、
所謂「黒田シーリング」に迫ってきていることもあって、この円安を
けん制する発言がそろそろ出るのでは?とみていましたがこの見通しは
外れました。

 

今回の指値オペの実施を発表したことから更なる円安も日銀は許容
したとマーケットで受け止められているものと思われます。

 

これも日本の製造業をはじめとした外需企業にとってはプラス材料と
なってきます。

 

目先、日銀や政府など国内要人からの円安をけん制する発言が出て
来るまでは素直に円安=株高と捉えて良いと思います。

 

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