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REPORTレポート

◆4月株高、5月株安

2022.03.31 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 28,027.25 -225.17
TOPIX 1,967.60 -24.06
マザーズ 790.24 +30.60
NYダウ 35,228.81 -65.38
ナスダック総合 14,442.27 -177.36
S&P500指数 4,602.45 -29.15

 

きのうの米国市場はウクライナ情勢に対する楽観的な見方の後退で反落
となりました。

 

29日に行われたロシアウクライナによる停戦交渉では、ウクライナ側が
NATOへの加盟を断念し中立化を示し、代わりに米露や周辺国がウクライナ
の安全を担保するという内容で協議が進められました。

 

しかしロシアとウクライナの停戦交渉を巡り、ロシア側が「事態打開の進展
なし」との見解を示したほか、引き続き攻撃を継続したため、停戦期待が後退。

 

寄り付き後、下落でのスタートとなり、その後もドンバス地方の完全掌握に
向け軍を再編していることや、欧米が対ロ制裁の強化を検討をしていると
伝わったことから楽観的な見方が後退し売られる展開につながりました。

 


(消費者信頼感指数【コンファレンス・ボード】)

 

また29日に公表された消費者信頼感指数(コンファレンス。ボード)では
107.2と前月の改定値(105.7)から上回ったもののや事前予想から落ち込んだ
ことも重石となっており、リセッション(景気後退)入りの可能性への懸念も
根強く、終日軟調に推移。

 

セクタ-別ではエネルギー、食・生活必需品小売が上昇した一方で半導体
・同製造装置が下落となりました。

 

◆4月株高、5月株安

 

足元では日米株共に戻り歩調を強め一気に上昇したこともあって短期的な
過熱感から利益確定売りが出やすいタイミングですが、4月の株式相場は
1年で最も上昇しやすいです。

 

20006年以降、4月のダウ平均は16年連続で上昇、上昇率は平均で+3%です。

 

日本株も4月が12か月の中で海外勢がもっとも日本株を買い越しているという
結果もあり、下押ししたとしても、足元200日線に頭を抑えられている
日経平均株価はここをブレイクしてくる可能性は十分にあるとみています。

 


(日経平均株価)

 

しかしながら特に米国で株高の勢いが4月に強まるようならば、次回開催される5月の
FOMCでは金融引き締めに消極的なハト派のFRBメンバーからも引き締めの加速を指摘
する発言も出てきていて、金融引き締めの強化が図られる可能性もあります。

 

つまり5月のFOMC、または6月のFOMCあたりでは大きく調整を迎えるのではないかと
想定しています。

 

もっともそのときのインフレの状況次第ではありますが、米国では人手不足から労働者
の賃金上昇も過熱しインフレが一段と高まりやすい状況にあります。

 

よって4月以降株高になるようであれば、金融引き締め強化により株価を抑え込み
「逆資産効果」を生み出すことによって、需要を抑えることも考えられます。

 

4月はまだ大丈夫だとは思いますが、5月以降は要警戒といったところです。

 

※本日の経済キーワード※

 

【逆資産効果】

 

保有資産の価値低下を受けて、個人や企業が消費や投資を手控えるよう
になること。
株価が急落した場合、消費への圧迫要因になり得える。
逆に、保有資産の価値が向上して経済活動が活発になる現象は
「資産効果」と呼ばれる。

 

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