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Marketマーケットニュース

◆米CPI発表前で手控え

2022.04.11 マーケットニュース

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,985.80 +97.23
TOPIX 1,896.79 +3.89
マザーズ 792.86 +3.70
NYダウ 34,721.12 +137.55
ナスダック総合 13,711.00 -186.30
S&P500指数 4,488.28 -11.93

 

先週末の米国市場は指数まちまちの展開となりました。
FRBが金融引き締めを早急に行う思惑が先週末もくすぶり続けており、米長期
金利が2.7%まで上昇、これを受けてハイテク株の多いナスダックは下落、
一方で、金利上昇を受けて利ザヤ拡大期待から金融株やディフェンシブ銘柄
が多いダウは買われ上昇と選別物色が出やすい一日でした。

 

また上海ではコロナウイルス感染拡大によるロックダウンが始まってから
11日で2週間となります。
ロックダウンを実施しているにもかかわらず4月9日時点での1日当たりの新規
の感染者数は2万5000人近くに上り、過去最多を更新しており、解除の見通しは
立っていない状況です。

 

日本の製造業にも影響が出始めており、ソニーや三菱自動車、ファストリなど
では工場の稼働停止や休業に追い込まれている状況です。

 

ただ、そんな状況下で製造業の中でもいち早く決算を発表した安川電機【6506】
は先週8日に22年2月期決算を発表。

 

最終利益は前期比で2.0倍の383億円で着地となりました。
23年2月期も営業利益が33.8%、最終利益が36.9%増の見通しでコンセンサス
予想を上回る数字となっています。

 

◆米CPI発表前で手控え

 

今週は12日に3月の米消費者物価指数(CPI)が公表されます。
事前予想では前年同月比で8.4%と変わらずの高原推移予想が出ています。

 

実際の数字がこれに近いものが出てくれば金融引き締めの警戒感がくすぶり続け
上値の重い展開にもなりますし、これまで何度かお伝えしていますが、前年同月
比でみると昨年4月から物価の上昇が顕著に現れるようになってきたので4月
以降は徐々に落ち着きが見られ始めるとみています。

 


(米消費者物価指数の前年同月比推移)

 

目先は3月決算企業の本決算発表が5月半ばにかけてラッシュとなってきますので、
決算前の積極的な買いは手控えられやすくなります。

 

実際に決算を迎えコロナの感染拡大や地政学リスクで不透明感の強い足元の
環境では好決算を発表した銘柄を中心に選別物色の強い展開となってくる
でしょう。

 

為替相場では企業サイドが想定しているレートが今期(23年3月期)ドル円で
111.93円です。
足元ではここから10円以上円安で推移していて、通常であれば「円安=株高」
となりやすい地合いですが、サプライチェーンの混乱などが続いており、
プラスマイナスの相殺となってきます。

 

どちらが強いかは今後の為替相場、コロナによる供給制約次第とどちらも
流動的なもののため、測りにくいのですが、コロナが仮に年央から後半に
かけて変異しながらも落ち着きを見せてくれるという前提でみれば、プラス
の影響が大きくなってくるとみています。

 

※本日の経済キーワード※

 

【消費者物価指数(CPI)】

 

米労働省労働統計局が毎月発表する統計で、消費者が購入するモノや
サービスなどの物価の動きを把握する、インフレ率を測る指標。
これが上昇すると物価が上がってきていることを意味し、利上げの可能性が
高まって来る。
特に価格変動の激しい食品、エネルギーを除くCPIコア指数は注目される。

 

参照:https://www.bls.gov/cpi/

 

ただ米国ではCPIよりも同じく物価の指標としてPCEコアデフレーター
というものを重視している。

 

CPI(消費者物価指数)とPCEコアデフレーターの違いはCPIは棚卸し
されている実際の商品の物価で測るものに対して、PCEデフレーターは
「実際に消費者が購入したモノ」の価格で測られるという違いがある。

 

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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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