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REPORTレポート

◆ミシガン大学消費者態度指数も底打ちか

2022.04.15 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,172.00 +328.51
TOPIX 1,908.05 +17.99
マザーズ 782.24 -3.41
NYダウ 34,451.23 -113.36
ナスダック総合 13,351.08 -292.51
S&P500指数 4,392.59 -54.00

 

きのうの米国市場は3指数揃って反落となりました。
来月のFOMCで再び利上げ観測が高まる中、朝方発表された3月の米小売
売上高が堅調な伸びを示したことやニューヨーク連銀のウィリアムズ
総裁は「0.5%の利上げを決定することは合理的な選択」とコメント。
これを受けて米長期金利が2.83%まで上昇、金利上昇に敏感なハイテク株を
中心に売りが膨らむ一日となりました。

 


(米小売売上高とS&P500指数の推移)

 

きのう公表された3月の米小売売上高は6657億ドルと月間の消費額としては
先月に引き続き、過去最高を更新。
前月比で0.50%の伸びと市場予想の0.6%にはわずかに届きませんでしたが、
2月は前月比で0.3%との発表でしたが、0.8%へ上方修正されました。

 

インフレが進んでいる中でも消費は堅調で、FRBが言うようにパンデミック
以降、政府の支援策による世帯貯蓄の増加が消費を落としていないという
ことの裏付けとなりました。

 

マーケットの最初の反応としては消費が堅調であることから利上げが意識
され、長期金利が上昇。

 

これを受けて株式市場は下落となりましたが、今後も消費が堅調に推移する
前提で考えれば、一時的に金利上昇で株価の下落につながったとしても
再度上昇してくる可能性が高いとみています。

 

個別銘柄では、先日テスラのイーロン・マスク氏が大株主となったツイッター
はマスク氏が同社に買収提案を行ったことが明らかとなり買い優勢でスタート
しましたが、金利上昇や投資判断の引き下げが嫌気されてその後下落。

 

GAFAM(グーグル、アマゾン、メタ(フェイスブック)、アップル、マイクロ
ソフト)など主要ハイテク株や半導体のエヌビディア、AMAT、AMD、KLA、
ラムリサーチなど半導体関連株もそれぞれ▲2~5%弱の大幅下落となっています。

 

また今晩はキリストの復活を祝うイースター休暇でもあり、欧米市場が
休場で3連休となることもあって、持ち高調整の売りも出やすかったと
思われます。

 

◆ミシガン大学消費者態度指数も底打ちか

 


(ミシガン大学消費者態度指数)

 

またきのうは4月のミシガン大学消費者態度指数・速報値の公表もありました。
速報は消費者300人にアンケートが取られて消費マインド調査を指数化したもので、
数値が序章となれば消費者の購買意欲の高まりから、ポジティブと捉えられ株価にも
プラス材料となります。

 

こちらは足元低下傾向にあり、3月は59.7まで落ち込みましたが、4月は65.7と反転。

 

調査対象が300人と少ないこともあり、それほど重要視されない指標ですが、
毎月下旬に公表されるコンファレンスボード(消費者信頼感指数)に先行して
公表される消費マインドの指標のため個人的には注目しています。

 

ウクライナ情勢が長期化し、インフレが進行する中でも消費関連の指標が
意外にも堅調だったことは株式市場にとっても「利上げ→消費鈍化→企業業績悪化」
というネガティブな観測が和らぐため、下押ししたところは買いチャンスに
なると考えています。

 

◆海外勢は日本株を2週連続買い越し

 

きのうの日経平均株価は、前日の508円の大幅高に続いて328円の高となり、
27172円と27000円台を回復しました。

 

東証が発表した4月第1週(4月4日~8日の週)の売買動向を見ますと、
外国人投資家は6857億円の大幅買い越しとなっており、その前の週も3603億円
と2週連続での大幅買い越しとなっています。

 

これまで何度かお伝えしてきたように4月は海外勢が日本株を最も買ってくる
特異月であり、3月の下げで仕込み→4月利確と短期で非常に効率のいい
トレーディングが出来るタイミングです。

 

ことしはウクライナ情勢や金融政策の転換など、例年とは環境が大きく
違っているため、本来特にこのようなイベントがなければもっと素直に
上昇していてもおかしくはありません。

 

来年以降もこのアノマリーは続くと思われますので、覚えておいていただくと
良いと思います。

 

◆投資部門別の売買状況・週間(東証統計)※カッコは前週の動向

 

  4月4日~4月8日

 

  個人投資家 +2951億円(+ 915億円) 2週連続買い越し

 

  海外投資家 +6857億円(+3603億円) 2週連続買い越し

 

  事業法人  + 933億円(-  81億円) 3週ぶり買い越し

 

  信託銀行  -4930億円(-1787億円) 2週連続売り越し

 

 ※事業法人は企業の自社株買い等、

  信託銀行は年金資金等の売買動向を反映。

 

 ※東証集計の4月4日の週の海外投資家の現物株の買越額は、週間としては
  2015年4月20日の週(7079億円買い越し)以来、約7年ぶりの大きさ。

 

復活株のエルテスがきのう好決算を迎えて最初の取引でストップ高張り付き
となっています。

 

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