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REPORTレポート

◆日経平均株価は4日ぶり反落か

2022.04.22 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,553.06 +335.21
TOPIX 1,928.00 +12.85
マザーズ 722.33 -6.18
NYダウ 34,792.76 -368.03
ナスダック総合 13,174.65 -278.41
S&P500指数 4,393.66 -65.79

 

きのうの米国市場は、パウエル議長の発言で一段の金融引き締めが意識され
売り優勢の展開となりました。

 

パウエルFRB議長は21日のIMF(国際通貨基金)パネル討論会に参加し、
いまよりも若干速やかな利上げの必要性があると言及、5月のFOMCでの
0.5%の利上げも選択肢としてあることを示しました。

 

また「インフレは世界的な問題だが、国によってその水準に違いがあり、
米国は他国に比べインフレにおける問題が大きく、速やかに引き締め
を行う必要がある」と述べました。

 

これを受けて、FF金利先物市場から見える5月のFOMCで0.5%の利上げ予想
が100%織り込んでいます。

 


(5月の利上げ予想・fedwatch)

 

さらに5月も含めて6月、7月に開催される目先3回のFOMCで合計1.50%の
利上げが実施されることを織り込みつつあります。

 

今後発表されるインフレ関連の指標次第とはなりますが、マーケット
ではFRBがインフレに対抗するために積極的な利上げを実施してくる
可能性があるとみています。

 

これまで他の各地区連銀総裁からも金融引き締めを支持する発言が
相次いでいたことや5月のFOMC会合から月額950億ドルのQT(資産圧縮)
も実施されることが濃厚なことから米金利が急上昇。2.95%まで上昇
したことで株価の重石へとつながりました。

 

個別銘柄では前日に予想以上の好決算を発表したEVのテスラが10%超の
上昇で始まり、同じく決算を材料に通信のAT&T、黒字化の見通しを示した
ユナイテッド航空やアメリカン航空などが買われました。

 

一方、半導体のエヌビディアやメタ(フェイスブック)、決済サービスの
ペイパルなどが▲5%超の大幅安となっています。

 

◆日経平均株価は4日ぶり反落か

 

きのうまでのの日経平均株価は3日続伸しこの3日間だけで上げ幅は
754円と、足元で米国市場では特にダウが堅調に推移したことで日本株
も連れ高する格好となりました。

 

せっかく前日75日線を越えたものの週末要因や決算を控えて持ち高
調整のボリューム次第では再度75日線を割り込んでしまう可能性
もあります。

 

 

◆投資部門別の売買状況・週間(東証統計)※カッコは前週の動向

 

  4月11日~4月15日(4月2週目)

 

  個人投資家 + 178億円(+2951億円) 3週連続買い越し

 

  海外投資家 + 863億円(+6857億円) 3週連続買い越し

 

  事業法人  + 644億円(+ 933億円) 3週連続買い越し

 

  信託銀行  -2699億円(-4930億円) 3週連続売り越し

 

 ※事業法人は企業の自社株買い等、
  信託銀行は年金資金等の売買動向を反映。

 

きのう東証から公表された投資主体別売買動向では、海外勢は3週連続の
買い越しとなり、アノマリー通り4月は積極的に買ってきていることが
窺えます。
これがことしから3月半ばまで右肩下がりしていた動きとそれ以降の
相場の方向感の違いを作っています。

 

5月はというとアベノミクスがスタートした2013年以降でみると
昨年までの9年中5回売り越しとなっており、そのときの相場状況次第
といったところです。

 

足元ではウクライナ情勢よりも金利やそれを動かすパウエルFRB議長を
はじめとした要人発言に敏感に反応しやすく、やや値動きの荒い展開
となりやすいものの、米長期金利はいったん節目である3.0%までいくと
落ち着きもみられてくるとみていますので、今月以降のインフレ指標も
前年同月比で落ち着きが見えてくるようですと相場は一段高もあると
みています。

 

理想形にならなければ、金利上昇、インフレの高止まりから消費が
冷え込むことが懸念されて下値を模索する可能性もあります。

 

目先の相場の趨勢を握っているのは金利動向とインフレ動向の変化次第です。

 

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