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REPORTレポート

◆5月の米CPIが低下すれば日経28000円も

2022.06.06 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,761.57 +347.69
TOPIX  1,933.14 +6.75
マザーズ 670.37 +9.83
NYダウ 32,899.70 -348.58
ナスダック総合 12,012.73 -304.16
S&P500指数 4,108.54 -68.28

 

先週末の米国市場は雇用統計の強い内容を受けて大幅利上げの継
続が意識され、ハイテク株中心に下落しました。

 

朝方発表された5月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比
39万人と、市場予想の32.5万人を大きく上回る強い内容となった
ことから大幅な利上げが当面続くとの懸念が強まり、金利上昇局面で
割高感が意識されやすいハイテク株中心に売りが拡大。

 

その後に発表された5月のISM非製造業景気指数が55.9と予想の56.4を
下回る結果となりました。

 


(ISM景況指数とS&P500指数の推移)

 

加えて原油価格が一時1バレル=120ドルの高値を付けたことも
インフレ懸念の再燃へとつながり、金利上昇圧力となって米株市場
の重石となりました。

 

これを受けて、本日の日本株も金曜の225先物が200円近い下落の
27570円で下落していたこともあって、軟調な展開となるかと
思われます。

 

ただ日経平均株価は、27500円を超えて4月21につけた高値、27580円を
突破していることもあり、ここを維持することが出来れば上値を追える
展開は続くものとみています。

 

観光需要の喚起としてGo To トラベルが6月末~7月にも再開される
見通しであることも追い風で、経済再開&円安が下落のサポートと
なってくれる可能性があります。

 

◆5月の米CPIが低下すれば日経28000円も

 

今週は9日にECB理事会が予定されています。
ECBは7月からの会合で0.25%の利上げを実施する見込みとなっていて、
今回6月はさほど意識されないかもしれません。

 

ただ、利上げペースを引き上げるような発言が会合時に出てくると
市場へのネガティブインパクトへとつながりやすいです。

 

先月末31日に公表されたユーロ圏のCPI(消費者物価指数)速報値は
8.1%と前月の7.4%からさらに伸びており、欧州圏も物価高に苦しむ
状況は米国と変わりません。

 

そして10日には米国の5月のCPIが公表されます。
4月は前年同月比で8.3%とまだ高原推移ながらもやや伸びが鈍化して
くれました。

 


(米CPIの推移)

 

今のところ事前予想では前月と変わらず8.3%予想ですが、前月から
さらに低下してくれるようであれば、米国の金融引き締めに対する
不安が和らぎ、上昇の期待へとつながります。

 

 

※本日の経済キーワード※

 

【非農業部門雇用者数】

 

米労働省が毎月第1金曜日に公表する重要指標。
非農業部門雇用者数は、米国の製造業、建設業、消費財メーカーなど
の非農業部門に属する事業者における雇用者数を示したもの。
NFP(Non-farm payrolls)と呼ばれる。

 

労働環境の良し悪しはその後の消費に多大なる影響を与えるため、
「経済指標の王様」とも呼ばれる。

 

 

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