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REPORTレポート

◆「良い材料、悪い材料」好きな方を取るマーケット

2022.06.08 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,943.95 +28.06
TOPIX  1,947.03 +7.92
マザーズ 661.42 -14.72
NYダウ 33,180.14 +264.36
ナスダック総合 12,175.23 +113.86
S&P500指数 4,160.68 +39.25

 

きのうの米国市場は市場は、3指数ともに小幅続伸となりました。

 

小売り大手のターゲットが業績見通しを下方修正したことが嫌気されて
消費関連株を中心に朝方は売られたほか、10日に発表となる5月のCPI
(米消費者物価指数)の発表を控えて、イエレン米財務長官が
「米国は許容できないインフレに直面している」と発言。

 

利上げへの警戒感からダウは一時270ドル超の下落となりました。

 

しかしその後、米長期金利が低下するとハイテク株を中心に買い
直され続伸となりました。

 

個別銘柄では、アップルやマイクロソフト、原油価格の上昇を受けて
エクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連も買われました。

 

◆「良い材料、悪い材料」好きな方を取るマーケット

 

きのう小売り大手のターゲットが業績見通しの下方修正を発表
しましたが、朝方は売られたもののその後は陽線を付けて買われて
終わりました。

 

5月18日に前日の決算発表を嫌気されて大きく売り込まれた同社ですが
その影響を受けて軒並み消費関連株が下げて、NYダウはことし最大の
下げ幅となり「ターゲットショック」が起こりました。

 


(5月18日 大幅安となったターゲット)

 

多くの投資家に下方修正はネガティブ材料と捉えられますが、
ターゲットはきのう下方修正を発表し、寄り付きこそギャップダウン
で始まったものの、その後は大きく値を戻す展開で前日比で▲2.3%
程度の下落にとどまりました。

 

通常であればこの材料をきっかけに再び小売関連を中心に売りが波及し
5月18日同様の大幅安となってもおかしくはなかったのですが、その後に
米長期金利が下落したことを背景に買われ3指数揃って続伸となりました。

 

つまり、マーケットは時と場合により、いいとこどりをする習性がある
ということです。
それは今週末のインフレ動向のピークアウトに期待があるからという
ことも手伝っているのかもしれません。

 

今週末には5月の米CPI(消費者物価指数)が公表され予想は、前年同月比
8.3%となっています。
もし予想を下回る結果となれば、利上げ観測の後退から米長期金利が下落、
ハイテクや小売株を中心にCPIの発表以降上昇する展開が期待されます。

 

日本株にとってもインフレ懸念の後退はプラス材料ですが、これに
より為替相場でドル安円高となれば相場の重石となってきます。

 

しかしマーケットは材料のいいとこどりをする習性を踏まえれば米国市場
が上昇となったことを好感し来週以降の日本株も堅調な展開となる
可能性があります。

 

目先は3月25日につけた高値、28338円が強く意識され、ここを突破
できるかここで踵を返して下落に転じるか、10日のCPIがカギを
握っています。

 

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