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◆便利な表現「材料出尽くし」

2022.06.16 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,326.16 -303.70
TOPIX 1,855.93 -22.52
マザーズ 644.84 -9.92
NYダウ 30,668.53 +303.70
ナスダック総合 11,099.15 +270.81
S&P500指数 3,789.99 +54.51

 

きのうの米国市場はFOMCの内容を受けて、ダウが6日ぶり反発、
ナスダックは前日小幅にプラスだったところから続伸となりました。

 

朝方発表された5月の米小売売上高は前月比で▲0.27%となり、4月から
2カ月連続のマイナスの伸びとなりました。

 


(5月米小売売上高)

 

物価の上昇に歯止めがかかっていないことで、消費が鈍化してきて
いて、朝方の米国市場はFOMCの発表を前に小売売上高の鈍化によって
0.5%の利上げを期待して反発でのスタートとなりました。

 

そしてその後、6月のFOMCでは99%ないとみていた政策金利を
0.75%引き上げることが決定となりました。

 

ファーストリアクションとしては、この利上げ発表後、米市場は
軒並み安となりましたが、ある程度織り込んで足元で下げていたこと
もあって、材料出尽くし?で買い直される展開で前日比プラスの
取引で終えています。

 

 

◆便利な表現「材料出尽くし」

 

これまでFRBのスタンスはブラックアウト期間(FOMC前の2週間)では
FOMC参加メンバーによる発言が控えられたり、その間に公表された経済
データ等を反映して政策金利見通しを決定するというようなことは
基本的には行われなかったため、先日の米CPIが予想を上回る結果
となったとしても、0.5%の利上げにとどまるとみていました。

 

しかし、フタを開けてみれば正直0.75%の利上げとなりました。

 

日経新聞などの報道では「FOMC通過で材料出尽くし」、「アク抜けした」
という内容もみられますが、先にも述べたようにファーストリアクション
としてはFOMC発表直後は急激な売り反応がみられました。

 

(NYダウ15分足)

 

その後はご覧の通り反発する展開となりましたが、基本的にこの上昇
の背景にあるのはショートカバー(空売りの買戻し)が大半かと
みています。

 

FOMC後の動きに追随して短期的な機械売買で空売りが仕掛けられ
ましたが、思いのほか下がらず踏みあげられることで損切りが
大量に出たものと思われます。

 

大幅な利上げでインフレは多少は抑えられるかもしれませんが、
そもそも今回のインフレの要因はサプライチェーンの混乱、そして
コロナ後のFRBを中心とする国債購入を通じたマネーの大量供給が
引き起こしたことが要因であって、消費が過熱しすぎての
健全な
経済サイクルとは異なるインフレであるということを忘れて

はいけません。

 

最も懸念していることは、インフレの本質がこれまでと違うため、
いくら金利を引き上げても、物価の上昇抑制にはあまり効果が
発揮されず、消費が低迷して企業収益が悪化→株価の下落という
展開を懸念しています。

 

マーケットはFOMC後、反発で反応しましたが早晩再び米長期金利
の上昇に反映されてきますので、意外と株価上昇の賞味期限は
早いかもしれません。

 

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