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◆ドクターカッパーは景気減速を示唆

2022.07.06 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,423.47 +269.66
TOPIX 1,879.12 +9.41
マザーズ 666.69 +12.59
NYダウ 30,967.82 -129.44
ナスダック総合 11,322.24 +194.39
S&P500指数 3,831.39 +6.06

 

きのうの米国市場は指数まちまちの展開となりました。
取引開始直後は、欧州株の非製造業の景況感指数の伸びが鈍化した
ことで景気減速懸念から各国▲1.5%超の下落を見せていたことも
あり、それを受けて3指数揃って大幅安で始まりました。

 

加えてきのうは米債市場で長期金利(10年債利回り)が一時、2.78%
まで低下。利回りで長期金利の10年債が短期金利の2年債を下回り、
景気後退を暗示すると言われるいわゆる「逆イールド(長短金利の
逆転現象)」が4月以降再び発生したこともあって、下げに拍車が
かかる要因となりました。

 

ただその後は金利低下をきっかけに高PERのハイテク株が買い直される
動きが出ると指数も引けにかけて下げ幅縮小となり、ナスダックと
S&P500はプラス、ダウは一時700ドル超の下落となっていましたが、
引けにかけて100ドルほどの下落にとどまりマイナスだったものの
この日の高値圏で取引終了となっています。

 

個別銘柄では、原油相場の急落を受けてシェブロンが▲3%の下落、
重機大手のキャタピラーや航空機大手のボーイングなどオールドエコノミー
の景気敏感株も軒並み下落となりました。

 

一方、金利低下を追い風にアップルやマイクロソフト、セールスフォース、
アマゾン、メタ、グーグル、テスラなどの主要なハイテク株は上昇と
なりました。

 

◆ドクターカッパーは景気減速を示唆

 

非鉄金属の中でも銅は電線などの電力インフラ、エアコンをはじめ
各家電製品、自動車までさまざまな分野で使われることから
世界景気に先行して変動すると言われ「Dr.Copper」の異名を持って
います。

 


(銅価格・月足)

 

月足チャートを見ると、過去2015年に起きた中国の景気減速をきっかけ
としたチャイナショック、2018年の米中貿易摩擦が過熱したときに
この銅価格が下落をしました。

 

そして、足元では特に6月に入ってから急低下を示しています。

 

大抵この銅価格が下落をすると株式相場も軟調な展開となり、逆に
上昇しているときは景気拡大のサインとして株価も堅調に推移する
動きになることが多いです。

 

生産量が多く、製造業に欠かせない金属をベースメタルと言いますが、
コモディティー市場では銅などの非鉄金属類もベースメタルに属します。

 

ベースメタルのほかに皆さんも聞いたことが多いのはレアメタル(希少金属)
かもしれません。
生産量や埋蔵量が極めて少ない、産出できる地域も限定される
レアアース(希土類)やコバルト、プラチナなどがこれにあたります。

 

銅価格の国際指標でLMEというマーケットがありますが、LMEでも銅の
先物価格が足元で▲30%弱の下落となっていることは異常事態だと
みています。

 


(銅先物価格【LME】)

 

ちなみに銅の世界消費の約半分は中国です。

 


(世界の銅消費の比率)

 

世界のGDPランキングで1位、2位の米国、中国での消費が最も多いことから
この銅の需要が減退→価格下落→景気後退という流れからドクターカッパーと
呼ばれているわけです。

 

ちょうど7月の下旬に米市場では日本よりも一足先に決算発表を
迎えます。
この銅価格の下落が示すことを信じれば景気敏感株などは特に厳しい
内容になってくる可能性もあるのではとみています。

 

※本日の経済キーワード※

 

【逆イールド】

 

短期金利が長期金利の水準を上回る状態(長短金利の逆転現象)を指す。
一般的に、過度な金融不安や過激な政策変動により短期金利が急騰した
ことで生じるために、その発生後は景気後退が訪れるケースや株価が
調整に転じるシグナルとされる。

 

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