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REPORTレポート

◆ジャンク債ETFは底打ち間近

2022.07.08 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,490.53 +382.88
TOPIX 1,882.33 +26.36
マザーズ 673.43 -6.29
NYダウ 31,384.55 +346.87
ナスダック総合 11,621.35 +259.49
S&P500指数 3,902.62 +57.54

 

きのうの米国市場は3指数揃って続伸となりました。
セントルイス地区連銀のブラード総裁がこの日に、「FRBがインフレ抑制の
ために利上げを進めたとしても米経済は今年も成長を続けるだろう」
とポジティブな発言をしたことがきっかけとなり米市場は大きく上昇と
なりました。

 

ただブラード総裁のコメントとは裏腹にきのう公表された7月2日の週の
新規失業保険申請件数は23.5万件と前の週から4000件増えていて、
個人的には市場を安定化させるための御託宣ではないかとやや懐疑的な
見方をしています。

 


(週間新規失業保険申請件数)

 

今晩は6月の米雇用統計が発表されます。
現状の事前予想は27万人弱との予想で前月の39.0万人から大幅に
減少する見通しとなっています。

 

ハイテク企業や半導体企業の一角では人員削減を施しているところもあり、
またFRBはきのうもお伝えしたように完全雇用よりも今は物価の安定に
軸足を置いた金融政策(積極的な利上げ)を取っているため、厳しい
雇用情勢結果になるものとみています。

 

そのため、足元で上昇していた株価はトレンドラインで跳ね返され
下押しされる可能性もあります。

 


(NYダウ・日足チャート)

 

しかしながら、幸いにも足元では安値を切り上げてきているという事実も
あり、俗に言う三角持ち合いを形成していますので、下値も限定的と
なりやすい相場でもあります。

 

◆ジャンク債ETFは底打ち間近

 

きのう、一足先に受講生の方にはチャットワークでお話をしましたが、
米国のジャンク債(ハイイールド債)のETF【JNK】が6月13日に商いを
伴って急落しました。

 


(JNK・週足チャート)

 

過去相場でも景気後退局面や何かのショック安があったタイミングでは、
いの一番に売り込まれやすいのがリスクの高いジャンク債ですが、
これが大きな商いを伴って急落するとだいたい底打ちのサインとして
見られやすくなります。

 

上図チャートでも直近では2020年の3月のコロナショックのときにも
同様に大きな商いを伴って急落した後、反発したということは、市場
参加者たちがリスクを取り始めたという証左になります。

 

もう少し分かりやすく直近のJNKの日足チャートが以下です。

 


(直近のJNK・日足チャート)

 

きのう米市場が上昇したこともあって、反転上昇とまではならない
にしても底堅い動きに転じてきているということが分かります。

 

これまでお伝えしているように来週から米市場では2Q(4-6月期)決算
が本格化してきます。

 

正直、アナリストたちは強気の見通しを立てていますが、足元の経済指標
(高止まりするインフレや製造業、サービス業の景況感)などをみても
良好な決算が出てくるとは到底思えません。

 

そのため、少し前までは2Q決算後にはさらに下落という考えだけを
持っていました。

 

しかしながら、天邪鬼なのも相場であり、悪決算を素直に受け止めて
売られるということもあれば、「悪材料出尽くし、今が最悪のときで
下期からは回復する」という見方がマーケットで強まれば、悪い決算で
短期的には売り込まれたとしても早ければ下げた翌日以降は上昇に
転じていくということも考えられます。

 

こればかりは市場の神様にしか分からないことであり、JNKの動きを
考えると、後者になるパターンも往々にしてあり得るという見方も
しています。

 

どちらもあり得るためいまは非常に動きづらい状況です。

 

その中で可能性高い展開を考えるならば、先述したダウの日足チャート
(SP500でも同じ)ですが、三角持ち合いになっているため、上値は
押さえられたとしても下値が切り上がっていることもあって、目先は
このレンジ内で動きやすいため、下げも限定的になる可能性が高い
のではないかとみています。

 

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