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◆7月のFOMCでは1.0%の利上げ説浮上

2022.07.14 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,478.77 +142.11
TOPIX 1,888.85 +5.55
マザーズ 670.17 +0.11
NYダウ 30,772.79 -208.54
ナスダック総合 11,247.58 -17.15
S&P500指数 3,801.78 -17.02

 

きのうの米国市場は3指数揃って3日連続下落となりました。
注目度の高かった6月の米CPI(消費者物価指数)は事前予想の8.8%を
上回る9.1%となったことが嫌気されて朝方から大きく売り込まれる
展開となりましたが、価格変動の激しい食品とエネルギーを除くコア
CPIは事前予想を上回ったものの前年同月比で5月から伸びが0.1ポイント
鈍化したこともあって、取引中盤には値を戻す展開となりました。

 


(6月米CPI)

 

CPIの発表を受けて、一時長期金利が3.0%を再び超える場面も見られ
ましたが、すぐさま2.9%台に低下したことで金利に敏感なグロース株
を中心に買い直され、ナスダックは一時プラス転換する場面もみられ
ましたが、引けにかけては小幅ながらマイナスに再度沈む動き
なっています。

 

◆7月のFOMCでは1.0%の利上げ説浮上

 

今回の予想を上回るCPIの発表を受けて、今月27日のFOMCでの利上げ
は0.75%ではなく、1.00%もあり得ると市場は見るようになってきました。

 


(7月の利上げ確率)

 

FF(政策金利)先物市場から予想される7月の利上げ確率はCPI発表
前までは0.75%の利上げが9割以上という見方がなされていましたが、
CPIの発表後、なんと1.0%の利上げの確率の方が76.2%と0.75%の
利上げの確率よりも大きくなりました。

 

またこの日は地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されました。
原文:https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/BeigeBook_20220713.pdf

 

そのベージュブック内では「食品やエネルギーの価格上昇は目を見張るもの
だったけれどここ数カ月に比べるとやや鈍化してきているが、歴史的に
は上昇が継続」
「価格上昇圧力は少なくとも年末まで続くと予想」

 

というのが個人的には注目点で、食品とエネルギーを除いた今回の
CPIコアも前年同月比で伸びや小幅ながらに鈍化したことはいつまで
物価上昇が続くのかの暗闇の中に見出せた一つの希望の光かもしれ
ません。

 

これらCPIやベージュブックの内容を受けてかアトランタ連銀の
ボスティック総裁も7月のFOMCでの1.0%の利上げを求める声も
上がっているようですが、そもそも彼はタカ派(金融引き締め)
の人間であり、ことしのFOMCの投票権を持つメンバーではないので
外野の声として捉えておいて良いと思います。

 


(FOMC投票メンバーとその金融政策スタンス)

 

加えて、過去を振り返っても前回の一度に0.75%の大幅な利上げすら1994年
以来27年ぶりとなるもので、市場の予想通りに1度の会合で1.0%の利上げ
をしてくるというのはやや乱暴な予想かと思われます。

 

しかしながら物価の上昇基調は変わらず続くとの見通しが市場の
コンセンサスには変わりないため、今後も株式市場にとってはFRBを
中心とする利上げのペースと利上げ幅がマーケットを揺さぶる材料
となります。

 

まだ判断としては早計かもしれませんが、今回のCPIコアの伸びが
鈍化したことや、先日ご紹介したハイイールド債のETF(JNK)が
6月13日に大きく投げ売りが出た後は、下げ渋りを見せていることも
あって、これからラッシュとなる日米企業決算で下押しするような
場面がみられれば、そこは絶好の買い場になる可能性を感じています。

 


(JNKの日足チャート)

 

※本日の経済キーワード※

 

【FF金利先物】

 

FF(政策金利)金利先物は、FRBの誘導目標である政策金利を参照
する金融派生(デリバティブ)商品で、米政策金利の将来の水準を想定
して取引される金融商品。
よって、これを確認することで今後の金融政策に関する見通しを
予想することができる。

ただし、あくまでもマーケットでのコンセンサスであるため、その通り
の金融政策になるとは限らない。

 

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