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◆今後の利上げにヘッジをかけたパウエル議長

2022.07.28 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,715.75 +60.54
TOPIX 1,945.75 +2.58
マザーズ 705.42 +4.03
NYダウ 32,197.59 +436.05
ナスダック総合 12,032.42 +469.85
S&P500指数 4,023.61 +102.56

 

きのうの米国市場は3指数揃って反発上昇となりました。

 

朝方は、前日に4-6月期(4Q)決算を発表したマイクロソフトは
売上高・利益ともに市場予想に届かなかったものの、クラウド事業が好調
だったことや今期(23年6月期)の売上高、営業利益が2ケタ成長になる
見通しを示したことが好感され7%弱の上昇となりました。

 

またアルファベット(グーグル)も決算は市場予想を下回ったものの、
グーグルの広告収入が予想を上回ったことが好感され買われました。

 

決算発表が警戒されていたこれらハイテク企業の業績に対する懸念が
後退し、ハイテク株中心に買い優勢でのスタートとなりました。

 

その後、注目されていたFOMC(連邦公開市場委員会)では0.75%の追加利上げ
となり、1.0%ではなかったことの安心感からさらに買いが膨らむ展開と
なりました。

 

パウエルFRB議長はFOMC後の会見で米景気は減速していないとの認識を示す
とともに利上げペースを減速させる可能性に言及すると相場は一段高となり
ました。

 

◆今後の利上げにヘッジをかけたパウエル議長

 

今回、マーケットでは上述した通りパウエル議長が「いずれ利上げペース
を落とすことになる」というところにアルゴリズム取引が反応して買われる
展開となっただけとみています。

 

その会見の中で「次回9月のFOMCでも大幅な利上げもあり得る」ともコメント
していて、「次の利上げ幅に関しては事前にガイダンスを示すことはせず、
会合ごとに設定する」という内容に注目です。

 

個人的には最後の「事前にガイダンスを示すことはせず」という件から
インフレの不確実性から逃れるための口実であると捉えています。

 

いずれ今の物価上昇は落ち着きをみせて利上げ幅を落とすことには
なりますが、その落ち着きが見られるのが今月からという約束がある
わけではありません。

 

FRBはもっと早い段階でインフレが落ち着くとみていたわけですが、この
見通しが外れてしまったことでマーケットにショックを与えないような
表現を考えての今回の会見内容になったものと思われます。

 

次回のFOMCは9月22日ですが、現在の利上げ予想は0.5%となっています。

 

ただし今回の会見が市場ではポジティブに捉えられているだけに、来月
半ばに公表される7月の米CPI(消費者物価指数)が前年比で高いままの
伸びとなれば危険です。

 

「FRBから利上げ幅に関して事前にガイダンスが示されていない」ことが
ネガティブ材料となって、「3会合連続の0.75%の異例な大幅利上げ」
という思惑が台頭し株安へとつながる可能性もあると考えられます。

 

加えて欧米では感染症のサル痘が拡がっていますが、日本でも感染者
が確認されました。

 

現在メディアで流されている情報では
・感染者のほとんどが男性
・感染者との性的接触、および発疹、体液、寝具との接触で感染

 

ということですが、サル痘ウイルスもコロナと同様に変異性を持っていて
今後の感染が女性や子供にまで拡がるようなことになれば、コロナのとき
のようなクライシスが起こる可能性もあります。

 

実際にコロナショックが起きたときを振り返ると、WHO(世界保健機関)が
2020年1月に緊急事態宣言を発出し、1か月弱経過した同年2月下旬から
ショック安の下落が始まりました。

 

今回のサル痘に関してもWHOでは7月23日に緊急事態宣言を出していて、
目先しばらくはインフレ、金利動向に加えてこのサル痘の感染状況にも
目を向けておいた方が良いと思います。

 

日経平均株価はきのうの米市場の上昇を受けて続伸となる可能性が高く、
28000円超えも期待できるかと思われます。

 


(日経平均株価・日足チャート)

 

前回ご紹介した節目の28680円あたりで値固めしつつあり、もう一段上の
次の節目は上図の28400円あたりになると思います。
ここらまでの上昇は期待できるかと思います。

 

ただこちらも過去何度も意識されている価格帯ですので、ここを上抜ける
ことが出来れば本格上昇、サル痘やインフレなど不透明要因も多いこと
から8月初旬~半ばにかけて再び下に押される展開も考えられます。

 

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