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REPORTレポート

◆来年からはFRBは利下げの見通し

2022.08.02 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,993.35 +191.71
TOPIX 1,960.11 +19.80
マザーズ 724.56 +6.01
NYダウ 32,798.40 -46.73
ナスダック総合 12,368.98 -21.71
S&P500指数 4,118.63 -11.66

 

きのうの米国市場は3指数揃って下落となりました。
取引開始直後に発表された7月のISM製造業景況指数は52.8で、事前予想
の52.0を上回ったものの前月の53.0からは0.2ポイント低下。

 

好不況の節目とされる50は上回ったものの2020年6月に52.4を記録して以来の
低い水準となりました。
詳細では新規受注が48と6月の49.2から1.2ポイント低下しました。
一方で、物価指数は60と、前月の78.5から18.5低下しました。

 

加えて地政学リスクとしてペロシ米下院議長が2日に台湾を訪問する
予定でこれが実現すれば中国との間で緊張が高まるリスクがあるとのこと
からリスクオフの動きが強まる恰好となりました。

 

中国もいま景気減速が囁かれていて、台湾の半導体世界企業のTSMCなど
がある台湾を自国の領土と認識しており統一を図ることを考えています。

 

そのため米国からの横やりが入ることを嫌っています。
これがマーケットでも意識される展開となりました。

 

 

◆来年からはFRBは利下げの見通し

 


(今後のFOMCでの利上げ確率)

 

現在、米国の政策金利は2.5%ですが、9月は+0.5%の利上げで計3.0%の
確率が75.5%、11月が+0.25%の利上げ確率が56.5%、12月も+0.25%の
利上げの確率が高く、ことしは最終的に3.5%までの利上げになるというの
が今のところ市場が織り込んでいる利上げ計画です。

 

しかし、オレンジで示したように来年1月以降では3.25%、3.0%に数字が
あるように利下げが市場では織り込まれつつあります。

 

背景にあるのは米国の景気後退の兆候が各指標で見られるほかインフレも
ピークに達した可能性が示されつつあるためFRBが大幅な利上げを実施する
必要性が低下したことが要因です。

 

これを受けてドル円は131円台半ば近くまで下落、円安が落ち着くことで輸入
物価は抑えられますが、輸出関連の国内企業の株価にはやや重石になってくる
かもしれません。

 

国内では企業決算が始まりましたが、玉虫色の様相を呈していて
JALの4-6月期決算は赤字縮小、ANAは黒字転換となっており、
日本ハムは今期の見通しを下方修正、一方でヤクルトは今期の純利益が
過去最高益になる見通しを発表。

 

同業や同セクターでも明暗分かれる展開となっており、非常に読みづらい
結果となっています。

 

ただ4-6月期決算は米港同様に冴えない内容だったとしても、今後
インフレがピークアウトし、FRBを中心に日銀以外の各国中央銀行も
FRBに追随して利上げのペースを緩めるような動きになってくれば下期
に株価上昇の期待は高まるものと思われます。

 

目先は急ピッチで日米株共に値戻しを施したこともあって買い疲れから
8月~9月はある程度の下押しする場面がみられるかと思いますが、
10-12月にはインフレの落ち着きから企業業績の回復期待もあって、
年末高となる可能性もあるとみています。

 

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