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◆ペロシ訪台で米中対立激化、中国の報復に警戒
2022.08.03 マーケットニュース -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 27,594.73 -398.62
TOPIX 1,925.49 -34.62
マザーズ 716.46 -8.10
NYダウ 32,396.17 -402.23
ナスダック総合 12,348.76 -20.22
S&P500指数 4,091.19 -27.44きのうの米国市場は3指数揃って2日続落、ダウ構成銘柄のキャタピラーが
決算への失望売りで大きく下げたこともあり、ダウは大幅安となりました。この日はペロシ米下院議長の台湾訪問で、米中間の緊張が激化する
との懸念から、アジア市場ではリスクオフの動きが出始めましたが、
欧州株、米国株ともにこれを引き継ぐ格好で売り優勢の展開となりました。◆ペロシ訪台で米中対立激化、中国の報復に警戒
ペロシ議長の台湾訪問したことで、中国は何らかの報復を示すと明言
しており、現実的な措置として考えられるのは中国が米国からの輸入品に
新たな貿易制限を加えたり、関税を課すなどの経済制裁です。ことしの5月末にバイデン大統領がアジアを訪問後、米中関税戦争緩和
の期待が高まる時期もありましたが、このペロシ氏の身勝手な訪台
で米中の緊張状態に戻る結果となりました。そもそもペロシ氏が今回訪台した目的があまり詳しく示されていません。
何のための訪問かも分からないことも気持ち悪く、その目的に関しては
メディアでもほとんど報道されていませんし、報道されていたとしても
憶測レベルでしかありません。さて、日経平均株価は先日のドル円急落によって足元では揺さぶられる
展開もありましたが、下図で示した27300円どころを割り込まない限り
は上目線で良いと思います。国内企業の決算発表も本格化してきて業績の良し悪しはまちまち
ですが、決算を受けて日経平均などの指数が大きく押し下がるような
展開にはなっていないため、サマーラリーが続けば6月9日につけた
高値28300円を突破してくる可能性もあると思います。ただその後は夏枯れ、買い疲れでお盆前後あたりからは株価を上げる
材料も乏しくなってくるため調整の下げを迎えやすいタイミングに
入ってくると思われます。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。