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REPORTレポート

◆急激なリスクオフの動きに警戒

2022.08.05 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,932.20 +190.30
TOPIX 1,930.73 -0.04
マザーズ 736.02 +12.13
NYダウ 32,726.82 -85.68
ナスダック総合 12,720.58 +52.42
S&P500指数 4,151.94 -3.23

 

きのうの米国市場はダウ下落、ナスダック上昇と指数まちまちの展開
となりました。

 

この日は経済指標の発表がなく材料に欠け、翌日に7月の雇用統計の
発表を控えて様子見姿勢の強い一日でした。

 

BOE(英中銀)が政策金利を0.5%利上げしたことで金融引き締めが
世界景気を冷やすとの懸念や台湾を巡る地政学リスクが意識された
ことも重石となりました。

 

好材料としてはOPECプラスが9月より原油の減産幅を縮小(増産)により
原油相場が下落していることでインフレ懸念が後退、これを受けて米長期
金利が2.6%台まで低下するとハイテク株に買いが入る展開がみられナスダック
は上昇となっています。

 

2日にペロシ米下院議長が訪台したことが要因かと思われますが、昨晩
中国軍が弾道ミサイルを発射し、EEZ内に落下しています。

 

これを受けて為替相場ではリスクオフの円買いが進行、134円台半ば
にあったドル円ですが、133円ちょうどあたりまで円が買われる動き
となりました。

 

◆急激なリスクオフの動きに警戒

 

足元はインフレの影響が出やすい経済指標に加えて国内でも企業決算が
ラッシュとなってきました。

 

この2つだけでも嫌なイベントなのにこれに加えてペロシ氏の訪台に
より地政学リスクも浮上してきました。

 

思いのほか中国の動きが早いというのが個人的な印象で相当中国は
今回の台湾への米国介入を毛嫌いしていることが窺えます。

 

そのため調子よく上昇している最中にいきなりリスクオフの動きが
強まるということが考えられます。

 

きのう日経平均の目先の上値目処は28100円程度とお伝えしましたが、
昨晩の225先物は28060円の高値を付けて下落に転じており、ほぼ
ピークに達したとみています。

 

今晩の6月の米雇用統計なのか、来週10日の7月の米CPIなのか、
今回の地政学リスクがさらに緊張が高まるような出来事が起こるのか、
何がきっかけになるか分かりませんが、急激なリスクオフの動きに
転じる可能性に警戒はしておいた方が良いと思います。

 

日経平均は7月頭の26000円割れから2000円以上、率にして+8.5%の
上昇とだいぶ短期的には高値まで上昇してきました。

 

そのため売りで利益を考えている人間からすれば高いところから
ドカンと落とすのが一番オイシイ状況になります。

 

ただそう考える人間、つまり「もうそろそろ下がるだろう」と考える
人たちが増えれば増えるほど逆の動きになるものまた相場です。

 

具体的にはここからもう一段上昇(28200円~28500円)させておいて
いま下がると見立てて売り建てしているショートカバー(空売りの
買い戻し)を誘発。
売りポジションを焼き尽くしたあと、買い戻しの圧力が軽くなる&高値
更新で新規の買い手が入ってきたところで売り落としを仕掛けてくる
可能性もありますのでこの両方のシナリオがあると想定しておいてください。

 

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