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REPORTレポート

◆3会合連続の0.75%利上げ説浮上

2022.08.09 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 28,249.24 +73.37
TOPIX 1,951.41 +4.24
マザーズ 720.47 -9.89
NYダウ 32,832.54 +29.07
ナスダック総合 12,644.46 -13.10
S&P500指数 4,140.06 -5.13

 

週明けの米国市場はダウ上昇、ナスダック下落と連日の指数まちまちの
展開となりました。
先週発表された7月の雇用統計が予想を大きく上回る良好な結果を
受けて、米国の景気後退懸念は和らいでいるもののその一方で
利上げペースが緩まない懸念が出ており上値の重い展開となりました。

 

明日に控える7月の米CPI(消費者物価指数)もあって、方向感の
乏しい展開となりました。

 

個別銘柄では半導体のエヌビディアが2022年5‐7月期見込みの売上高
と売上高総利益率を大幅に下方修正したことで▲6.3%の下落、これを
きっかけにハイテク株に売りが広がり、アップルやマイクロソフト
などが小幅ながらマイナスとなりました。

 

◆3会合連続の0.75%利上げ説浮上

 

先週の米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想25.0万人に対して、
52.8万人と2倍以上の結果となりました。
失業率も3.5%と前回6月から0.1%下がり労働環境は非常に良好な
ことから9月のFOMCでは異例となる3会合連続の0.75%利上げも十分に
あり得るとみています。

 


(9月FOMCでの利上げ確率 8/8付)

 

FF金利先物市場から予想される9月FOMCでの利上げ確率は先週の雇用
統計発表前までは0.5%の利上げが濃厚とされていましたが、発表後
には0.75%の利上げの確率が高い状態になりました。

 

足元のドル円の再上昇はもちろんこれを織り込んでの動きであり、
円安が日本株の下支え要因となっていますが、FRBのパウエル議長は
7月のFOMCで「9月のFOMCではインフレの動向を見て決める」と伝えて
おり、市場が勝手に利上げペースが緩まると解釈している点が問題
です。

 

明日米CPIが発表されますが、エネルギー価格の下落は期待できるもの
のその他の物価、特にコアCPIに目立った物価の落ち着きが見られない
限りは発表後に株価下落のきっかけとされる可能性があり、注意が
必要です。

 


(S&P500 日足チャート)

 

S&P500は7月からのサマーラリーで6月初旬に付けた戻り高値まで到達
しました。
この4200ポイント前後は過去の価格の節目として意識されており、上に
ブレイクできなければ下へと突き落とされます。

 

またナスダック100に関しても下落の中での戻りいっぱいまで到達しました。

 

(ナスダック100 日足チャート)

 

奇しくも6月に大きな急落の契機となったのが5月のCPI発表でした。

 

今回コアCPIの前年同月比が6.1%と前月の5.9%を上回る数字となって
いるだけに、この予想値以上に物価の上昇が起これば、労働環境が
良好なだけに0.75%の利上げの蓋然性が高まります、場合によっては
1.0%の利上げ説も浮上することになり、株安につながるきっかけと
なり得ることには警戒が必要です。

 

よって今は大きくポジションを持たずにCPIの結果を受けてから
動く方が安全かと考えます。
むしろ資金の一部を下げにベットして空売りを仕掛けておくのも
一つです。

 

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