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REPORTレポート

◆日米株、目先反発も一段安のリスクにも警戒

2022.09.08 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,430.30 -196.21
TOPIX 1,915.65 -10.93
マザーズ 717.00 -14.48
NYダウ 31,581.28 +435.98
ナスダック総合 11,791.90 +246.99
S&P500指数 3,979.87 +71.68

 

きのうの米国市場は3指数揃ってダウは3日ぶりの大幅反発となりました。
足元でダウは8月16日までの下落からの上昇から3000ドル以上下げていた
こともあって、反発の動きが入りました。

 

この日はFRBのブレイナード副議長がニューヨークでの会議で「金融
引き締めを緩めることは時期尚早だが、金融を引き締め過ぎることへの
リスク」にも言及したことで投資心理の改善に寄与し終日上昇。

 

きのう公表されたベージュブック(米地区連銀経済報告)では景気の
減速や物価上昇に落ち着きが見られ始めていることが報告され、金融
引き締め長期化への警戒感がやや後退し、米長期金利が前日3.35%
オーバーだったところから一時3.25%まで低下したことなどが上昇の
きっかけとなりました。

 

実際にNY連銀が7日に発表した8月のグローバルサプライチェーンプレッシャー
指数は1.47と、7月の1.75から低下してきており、現行は過去から見れば
まだまだ高い水準ですが、下降傾向にあることは今後の物価上昇圧力の
低下を意味します。

 


(GSCPIの推移)

 

金融引き締めの中でも今のところ実体経済への影響は軽微な状況に
留まっており、このままFRBが望むリセッションリスクがソフト
ランディングとなれば、ことしの6月が年初来の安値となり、9月、
10月の調整を経て年末株高への足掛かりとなります。

 

一方で、9月のFOMCでも3会合連続での0.75%利上げが確実な中、
金利の上昇は遅れて経済活動に影響を与えるため、今後の指標が
悪化してくるようだともう一段安も十分にあり得ます。

 

ゴールドマンサックスのストラテジストらも弱気継続となって
います。

 

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-07/RHU55XT1UM0W01

 

◆日米株、目先反発も一段安のリスクにも警戒

 


(S&P500・週足チャート)

 

S&P500は先日よりお伝えしている通り3900ポイントの大事な節目で
反発となりました。

 

テクニカル的には上図白いラインで示したように6月半ばの下落を底値
に米国市場も下値が切り上がって徐々に上昇の機運が見えつつもあります。

 

一方で逆の見方をすれば、いつこのラインを割り込んでもおかしくは
ないとも捉えられます。

 

欧州ではロシアからのガス供給が停止し、エネルギー価格の高騰から
ドイツ政府は650億ユーロの支援を決定しました。
ただエネルギー価格の高騰が主な要因でブンデスバンク(独連銀)は、
10┫12月期の総合CPI上昇率(前年比)が10%に達する見通しとし、
イングランド銀行(英中銀)も11月に13.3%に達するとの見解を
出しています。

 


(日経平均株価・日足チャート)

 

日経平均株価もきのう27500円の節目をやや割り込む形となりましたが、
米市場の上昇で本日は反発が期待されます。

 

米市場が下落すると今後は27000円の節目を目指す展開になる想定
でしたが、反発してくれたことで黄色い矢印で示した28000円を
目指す展開が期待されます。

 

想定通り28000円に達してくると欧州のインフレリスクなど何か
理由を付けた下げも起こりやすく、日経平均株価もS&P500と同様
に白いトレンドラインを割り込むような動きとなるリスクも
想定しておいてほしいと思います。

 

何度も言うように9月、10月は年通しで下落しやすい特異月です。

 

 

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