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Market日米相場概況

◆S&P500の次の節目は4150ポイント

2022.09.12 日米相場概況

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,214.75 +149.47
TOPIX 1,965.53 +7.91
マザーズ 741.32 +17.49
NYダウ 32,151.71 +377.19
ナスダック総合 12,112.31 +250.18
S&P500指数 4,067.36 +61.18

 

先週末の米国市場は3指数揃って大幅続伸となりました。
FRBによる次回今月下旬に控えるFOMCで3会合連続での大幅な利上げ
観測の織り込みがある程度進み、ダウは3日間で1000ドル上昇し、
8月半ばからの下げ幅の3分1を戻す展開となりました。

 

個別銘柄では、アマゾン、マイクロソフト、アップル、メタ(フェイス
ブック)、セールスフォース、テスラなど、ハイテク株が上昇。
インテルやエヌビディア、アプライド・マテリアルズなどの半導体関連
銘柄も買い直される動きとなりました。

 

また原油や資源高を追い風にエネルギーのシェブロンなども買われ、
建機大手のキャタピラー、スリーエムなどの景気敏感株も上昇しています。

 

◆S&P500の次の節目は4150ポイント

 

S&P500はこれまでお伝えしてきた3900ポイントを節目に3日続伸と
なっており、このまま上昇となれば日本株にも追い風となりますが、
目先は次の節目が目の前に迫ってきています。

(S&P500・日足チャート)

 

日足チャートをみると、過去何度も下降トレンドからの戻り局面で
上昇が阻まれているのが分かります。

 

足元でもちょうど短期的な下降トレンド(白線)の戻りいっぱいのところ
まで来ており、まずはここをブレイクしてくれるかどうかが注目点
となります。

 

無事ここをブレイクできたとしても次の節目は4150ポイント前後
(黄色)に立ちはだかっており、スケジュールを考えれば9月
13日に発表される8月の米CPI(消費者物価指数)の趨勢に
左右されるものと思われます。

 

特に価格変動の激しい食品、エネルギーを除いたCPIコア指数
の前年同月比は市場予想6.1%(前月5.9%)となっており、この
市場予想の6.1%よりも高い数字が出た場合、大幅利上げの継続、
場合によっては0.75%の利上げと言わず、1.0%の利上げへの
警戒も出てきてセンチメントの悪化につながり株安になるおそれ
があります。

 

米長期金利は6月半ばに3.4%まで上昇し、このときにS&P500も
年初来安値の3639を記録しました。

 

金利と株価は基本的には逆相関の関係にあるため、金利の上昇は
株安を意味します。

 

足元では3.3%まで上昇してきており、13日のCPIの内容次第
では長期金利が6月の3.4%を超えるようなことになれば
上述したように4150ポイント前後で再度売られるような
展開になる可能性も想定しています。

 

(S&P500と米長期金利の推移)

 

逆に予想を下回れば物価上昇のピークアウト期待から株高が
継続されます。

 

先日紹介したNY連銀が公表するGSCPI(グローバルサプライ
チェーンプレッシャーインデックス)は低下傾向にあり、
これが低下してくると物価の上昇にも歯止めがかかってきます。

 

(GSCPIの推移)

こちらの数字を考えれば市場予想の6.1%、それ以下に低下
してくれる可能性も十分にあり、このCPI次第で今週の相場の
方向性が決まると言っても過言ではありません。

 

 

※本日の経済キーワード※

【グローバルサプライチェーンプレッシャーインデックス】

 

グローバルサプライチェーンプレッシャーインデックスは海外輸送や
工区便などの輸送コストに加え、各国のPMI(景況指数)やISMなどの
在庫指数など27の変数に基づいた指数。

これが上昇してくると輸送コストの上昇から物価の上昇へとつながり、
低下してくると物価の低下を意味する。

 

 

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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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