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◆FOMCで1.0%の利上げとなれば米株は年初来安値も
2022.09.20 マーケットニュース -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 休場
TOPIX 休場
マザーズ 休場
NYダウ 31,019.68 +197.26
ナスダック総合 11,535.02 +86.62
S&P500指数 3,899.89 +26.56きのうの米国市場は3指数揃って3日ぶりの反発となりました。
明日に控えるFOMC後の政策金利発表を前に先週、8月の米CPI発表
から大きく売り込まれていたこともあって、安値を拾う動きもみられ
米市場は反発する動きとなりました。ただ、明日発表される9月のFOMCでは利上げが1.0%の可能性も浮上
してきていて、ここから上昇継続するか、再び反落するかは利上げ幅
次第といったところです。現状の市場での利上げ確率では+0.75%の利上げが81%、+1.00%
が19%となっており、市場の予想通りでいけば0.75%となります。しかし、仮に1.0%の利上げが決定となれば、米長期金利上昇が
株安へとつながり市場にとってはネガティブインパクトとなって
きます。◆FOMCで1.0%の利上げとなれば米株は年初来安値も
個人的にも0.75%の利上げに留めるとみていますが、8月のCPIコア
が事前予想を上回る結果となっているだけにFRBがインフレ抑制
に前向きな姿勢で取り組むようであれば1.0%の利上げも可能性
としてなくはないとみています。(FedEx・日足チャート)
米大手物流のFedExは景況感悪化を理由に通期の業績見通しを
撤回。
これが嫌気されて16日の株価は20%強の大幅下落となりました。バンクオブアメリカやゴールドマンサックスのストラテジストらも
「金利上昇が企業の収益を圧迫してくるのはこれから」と指摘
しており、仮に1.0%の利上げが実施された場合、S&P500は6月
につけた安値、3600ポイント台を割り込んでしまう可能性も
あるとみています。逆に市場の予想通りに0.75%の利上げにとどまれば、むしろ
ハト派的と市場では受け止められる可能性もあり、目先反発
の動きが継続する可能性もあると思われます。すべては発表されてこないことにはどちらに転ぶか分かりません
し、その内容次第で上下大きく動く可能性があるため、いまは
積極的に動くことはしないのが得策です。発表後の値動きで方向性が出てからでも遅くはありません。
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。