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REPORTレポート

◆ISM50割れが株価底打ちのサイン

2022.10.06 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 27,120.53 +128.32
TOPIX 1,912.92 +6.03
マザーズ 726.64 +2.48
NYダウ 30,273.87 -42.45
ナスダック総合 11,148.64 -27.77
S&P500指数 3,782.60 -8.33

 

きのうの米国市場は3指数ともに一時プラス圏に浮上するものの
小幅反落となりました。

 

公表された9月のISM非製造業景況指数は56.7と3日に発表された
ISM製造業景況指数と同じく前月から悪化しましたが、非製造業
の方はそれでも予想(56.0)を上回る内容となったことで、
米長期金利が上昇。

 

一時3.8%弱まで上昇したことが嫌気されたことと、前日まで
大きく上昇していたこともあって発表後下げ幅を拡大する展開
となりました。

 

その後金利の上昇が落ち着きを見せ始めると買い直される動き
となり、一時プラス圏に浮上するものの引け間際にはマイナス圏
に再び沈み小幅反落となりました。

 

個別銘柄では消費関連のナイキやビザが上昇、足元で原油価格
が一時80ドル割れしていたところから反発が続いており、1バレル
88ドル台まで回復してきたことでエネルギー関連のエクソンモービル、
シェブロンなども引き続き買われる動きとなっています。

 

◆ISM50割れが株価底打ちのサイン

 

(ISM景況指数とS&P500指数の推移)

 

ISM景況指数はそれぞれ50が好不況の節目とされており、50を
下回ると不況という見方がなされます。

 

足元では低下傾向にあるもののまだ50をかろうじて上回って
いる状態です。

 

通常であれば数値が悪化すると景気悪化から株安につながる
と言われていますが、実際はその逆で、50を下回る頃には
底値が近いと判断をするのが妥当です。

 

金融引き締めがある程度進んだフェーズに入ってくると50を下回る
ようになりやすく、金融政策再度では利上げ幅、ペースの鈍化が
期待(その後は緩和)されるようになり株価は底打ちの兆しが
見られるようになってきます。

 

上図でも2012年夏場から13年の春、16年の初旬あたりで製造業
の景況指数が50を下回る展開となりましたが、株価は底打ち
し、反発局面に入りました。

 

年内50を下回る水準まで落ちる可能性がありますが、そうなって
くるとメディアでは「景気減速鮮明に、利上げ幅縮小への期待」
というような暗い中での株価にとってはポジティブな話も
徐々に出てくるようになり、底打ちを見せ始めます。

 

(今後のFRBの金融政策見通し)

 

現時点での米国FRBの金融政策の見通し(あくまでも可能性)に
ついてですが、来年の7月ごろから利下げに転じる予定となって
います。

 

「株価は半年先を見て動く」とよく言われますが、これをそのまま
当てはめると来年の1~2月ごろに大底を付けに行ってその後上昇に
転じる動きになるのではとみています。

 

来年の1,2月はちょうど米企業の第4四半期決算、そして日本企業の
第3四半期決算のタイミングでおそらく金利上昇の悪影響で決算
内容は惨憺たる内容となると思われます。

 

まだ日本は円安の恩恵による為替差益で輸出企業の業績はそれほど
悪化しないかもしれませんが、数量ベースでは鈍化がみられると
思われます。

 

これを織り込みに行く形で一段安の展開となり、底打ちがみられる
ようになります。

(S&P500・月足チャート)

 

S&P500をみると、コロナ後の無制限の金融緩和で行き過ぎた株価
の揺り戻しが現在起こっている状況で、いったんトレンドライン
まで戻ってくることになると思います。

 

価格で言えば3000~3100ポイントあたりで、このあたりまで
調整が進むと俄かにポジティブな話も出てくるようになり、株価が
底打ちを始めるとみています。

 

当然ながら日本株も米市場に連動するような展開となり、今月、
または来月が戻り高値(27500円前後)のピークとなり、後は
階段を下るような下げになってくるかとみています。

 

ただ暗い話ばかりではなく、今は来年、大きくジャンプするため
のしゃがんでいる状態ということです。

 

奇しくも「3」のつく年は株価が上昇する傾向にあります。
(1983年、1993年、2003年、2013年)

 

これに準えて考えれば、来年2023年は底打ちからの回復基調に
入り、年央から株価爆上げの年になる可能性があるかとみています。

 

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証する
ものではありません。

また当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の
責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で
行っていただけますようお願いいたします。

 

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