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◆27500円前後が日経平均の戻りのピークか
2022.10.07 マーケットニュース -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 27,311.30 +190.77
TOPIX 1,922.47 +9.55
マザーズ 735.25 +8.61
NYダウ 29,926.94 -346.93
ナスダック総合 11,073.31 -75.33
S&P500指数 3,744.52 -38.76きのうの米国市場は3指数揃って下落となりました。
一昨日までの2日間でダウは1500ドル以上上昇していたこともあって
明日に控える重要指標である9月の米雇用統計前ということもあって、
利益確定の売りも出やすく再び節目の30000ドルを割り込む展開と
なりました。ダウとS&P500指数がそれぞれ▲1.0%超の下落となり、長期金利が
3.8%に上昇する中、ナスダックの下げ幅が小さいのが特徴でした。きのう発表された10月1日の週の新規失業保険申請件数は予想20.3万件
に対して21.9万件と上回る結果となり、失業者が増えていることは
実体経済にとってネガティブですが、利上げペースを鈍化させる
思惑につながりやすく、発表直後は長期金利もやや低下した形
でしたが、FRB関係者たちのタカ派発言によりすぐに切り返し
上昇となったことが株価の重石となりました。(新規失業保険申請件数)
また明日は9月の米雇用統計が発表されますが、非農業部門
雇用者数が予想25.0万人、失業率が3.7%となっていますが、
この予想を上回る(失業率は低下)数字が出ると金利が再度上昇し
株安へとつながります。一方で予想を下回る結果となれば利上げ幅、ペースの鈍化期待から
金利は低下し、株高につながりやすくなります。今月4日に国連の補助機関である国連貿易開発会議(UNCTAD)は
拙速な利上げが世界経済を景気後退に追い込み、その後長期の停滞に
追い込むリスクがあるという理由からFRBをはじめとする他の中央銀行
に利上げ停止を要請していることもあって、それに従う可能性も俄かに
出てくる可能性も多少はありそうですが如何に。◆27500円前後が日経平均の戻りのピークか
きのうお伝えしていましたが、日経平均株価はきのう29400円を前に
して上昇が止まり、米国市場が下げて帰ってきたこともあって反落
の展開となりそうです。(日経平均株価・日足チャート)
27500円前後とお伝えしていた理由は上図チャートを見てもらうと
分かりますが、27000円を超えた次の節目が27400円をやや上回った
あたりであるためです。過去の値動きを見ても何度上を抑えられておりここを突破すると
更なる上昇も期待できますが、斜めに引いたトレンドラインも
ちょうどぶつかる位置にあたり、2つの抵抗帯により上値が抑えられ
やすい状況でした。もちろん今晩発表の雇用統計次第で上述したようにハイペースな利上げ
により労働環境の悪化が見られるようになれば、今後の利上げペースの
鈍化の期待も出てきて株高につながる可能性もあり、そうなれば連休
明けの日経平均株価は今回の節目を越えてくる期待も膨らみます。一つ参考になるのが、週間発表の新規失業保険申請件数と併せて公表
される失業保険継続受給者数の推移は以下になります。(失業保険継続受給者数推移)
コロナ後から失業保険を受給する人は爆発的に増えましたが、足元では
低下傾向にあり、FRBが利上げを進めていても継続受給者が増えるような
ことはまだ起こっていません。この継続受給者数が増えてくるようになってくれば利上げペースの鈍化
という話も出てくる可能性があるかと思います。そのためこのブログを読んでいただいている方には証券会社のアナリストや
エコノミストの話を鵜吞みにせず「自分で一次情報を取得して自分で判断する」
力をつけてもらいたいと思います。基本証券会社のアナリスト、エコノミスト、ストラテジストはセルサイドの
人間なので「下がったらチャンスで買い、上がってもまだ上がるので買い」と
どんな相場状況でも「買い」と言ってきます。顧客が利益を出そうが損をしようが売買をしてもらって手数料でご飯を食べてるのが
彼らセルサイドです。どうせ耳を傾けるならバイサイドが発信する情報に耳を傾けてください。
※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証する
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責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で
行っていただけますようお願いいたします。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。