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◆日経平均株価 下降のトレンドラインを突破
2022.11.08 マーケットニュース -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 27527.64 -327.90
TOPIX 1934.09 -18.69
マザーズ 733.06 -1.50
NYダウ 32,827.00 +423.78
ナスダック総合 10,564.52 +89.27
S&P500指数 3,806.80 +36.25きのうの米国市場は、米中間選挙の予想で下院では共和党優勢の情勢
が好感され上昇となりました。本日、米中間選挙ですが野党共和党の優勢が伝わっており、現在上下院
ともに民主党の議席数が多いのですが、共和党がもし両院で過半数を
獲ればいわゆる「ねじれ」となりバイデン政権が推進する増税などの
法案成立が難しくなることから株式市場にとってはポジティブと捉え
られ終始堅調な展開となりました。(中間選挙後の株価パフォーマンス)
先日お伝えしましたように中間選挙後の株価は6か月後、1年後で過去
18回中上昇率100%となっており、特に株式市場では歴史上、大統領と
議会のねじれが起こるとマーケットは高パフォーマンスを上げること
が多いです。直近では2010年のオバマ政権時、1994年のクリントン政権時に中間
選挙でねじれとなったときのパフォーマンスを見てもらえれば一目
瞭然です。個別銘柄では、数千人規模の人員削減を計画していると報じられたメタ
(フェイスブック)が、+6%、ダウ採用のマイクロソフトなども
買われました。その他バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは第3四半期の
営業利益20%増をが好感され上昇。アップルは中国の生産拠点がゼロ・コロナ規制による都市封鎖で
新機種アイフォーン14の生産に大きく影響、当初予想の300万台減
となる見込みとの報道が警戒されましたが、同時に需要が強いことも
示唆されたため小幅高となっています。◆日経平均株価 下降のトレンドラインを突破
(日経平均株価・日足チャート)
日経平均株価はきのうの米市場の上昇を受けて本日朝方から強い
買いが入り、上昇。そして過去強く意識されていた右肩下がりのトレンドライン
(黄色の斜め線)を突破することが出来ました。加えて9月20に付けた戻り高値27907円を本日、10時過ぎに突破しました。
1時間、4時間、日足、週足の各時間ごとで見た押し安値、戻り高値を
ラインで付けていますが、この日足の27907円を突破すれば週足まで
のすべての時間軸で戻り高値を突破することとなり、本日突破しました
ので投資家全員が強気の買い目線に変わったことを意味します。ただ厄介なのが10日に米CPI(消費者物価指数)の発表が控えて
いることです。これまでもCPIの発表をきっかけに株価の方向がガラリと変わる展開
を示しており、今回予想では前月を下回る結果となっていますが、
足元では原油価格が底打ちをしており、エネルギー価格の下落に
よるインフレの落ち着きは期待しにくくなります。(WTI原油・日足チャート)
CPIの発表を受けてこのところ勢い良く上昇していたこともあって、
流れが変わりいったん調整を迎える場面もあるかもしれないことを
想定して立ち回る必要があり、保有銘柄で利益が出ているものは
一部利確し、持ち高を減らして10日のCPIに臨むのも一つかと
思います。年末株高の基調は続くとみていますのでもしCPIで下押しするような
ことがあれば、再びの買い場を提供してくれると思います。※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証する
ものではありません。また当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の
責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で
行っていただけますようお願いいたします。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。