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REPORTレポート

◆好材料が出てきた株式市場

2022.12.09 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

 

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

 

日経平均株価 27,574.43 -111.97
TOPIX 1,941.50 -6.81
マザーズ 774.71 -4.36
NYダウ 33,781.48 +183.56
ナスダック総合 11,082.00 +123.45
S&P500指数 3,963.51 +29.59

 

きのうの米国市場はダウは続伸、S&P500は6日ぶり反発となり
ナスダックも含め3指数揃って上昇となりました。

 

きのう公表された新規失業保険申請件数が前週比で増加、
2月上旬以来の高水準である23.0万件となり、足元で良好な
労働環境に減速の兆候が見られてきたことから政策金利の
高止まり懸念がやや後退し株が買い直される展開となりました。

 

また中国がコロナ規制に関して緩和策を打ち出したことで
経済再開への期待も支援材料となりました。
ただ今晩発表されるインフレ指標の一つでもある11月の米PPI
(卸売物価指数)が控えていて、様子見ムードも強く上値は
限定的となっています。

 

個別銘柄では、中国のコロナ規制緩和期待でアリババやバイドゥ、
アップル、ナイキなど中国関連の銘柄が買われたほかアナリストが
目標株価を引き上げた航空機のボーイングも買われました。

 

 

◆好材料が出てきた株式市場

 

足元の日米株式市場はFRB高官や金融機関の利上げ、景気減速に対する
発言などで上値が抑えられる展開となっていましたが、きのう発表
された新規失業保険申請件数は7週連続の増加、さらに失業保険の
継続受給者数はも前週の160.9万人から167.1万人に増加となり
ました。

 

先週発表された11月の雇用統計では雇用者数の伸びも予想を上回り、
失業率も3.7%と前月から変わらずとまだ強い結果となったことで
利上げの長期化が警戒されていましたが、今回の新規失業保険申請件数
は毎週発表されるものになるのでより即時性のある指標と言えます。

 

アマゾンやアップル、メタなど、主要ハイテク企業を中心に大幅な
人員削減が行われていますが、この影響があり今後、失業者数は
増えていく可能性があります。

 

再就職支援事業などを手掛けるチャンレンジャーグレイクリスマスが
公表したレポートでは、11月の人員削減は76835件と前月の33000件
から倍以上に急速に増加しており、この影響が今後の失業率の増加に
繋がってくるものとみています。

 

(急速に増加する企業の人員削減数)

 

失業率増加→消費減退→インフレの落ち着き→利上げペース鈍化

 

市場ではこの期待が少しですが出始めてきたとみており、今晩発表
される11月の米PPIが予想を下回る結果が出ると株価上昇のきっかけ
にもなるとみています。

 

特に日本株においてはドル円が150円台から130円台と一気に急落した
こともあって円安の恩恵を受ける輸出関連を中心に売り込まれて
いて米市場の上昇に後れを取っている状態ですが、米市場での利上げ
ペース鈍化の期待が高まればリセッションリスクが後退するということ
で日本株にも資金が流入してくると思われます。

 

今後のシナリオとして最高の流れが今晩のPPIでインフレ鈍化の兆候、
続く13日のCPIのでもインフレ鈍化となれば株価は上がります。

 

さらに翌14日の12月のFOMC後のパウエルFRB議長の発言で来年以降さらなる
利上げペース鈍化を示唆するようなコメントが出ると年末ラリーの
完成です。

 

パウエル議長は、先月末のブルッキングズ研究所での講演で12月の
利上げペースを減速させると示していますし、労働環境の強さが
インフレの要因とコメントしていましたので、これが減速となれば
今後の会見でターミナルレートの引き下げも可能性としてはない
話ではないとみています。

 

そううまくはいくか?と思われるかと思いますが多くの市場参加者が
期待していないとき、不安なときにこそ株価が想定に反した展開に
なることが多いのも事実です。

 

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