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REPORTレポート

◆材料出尽くしに注意

2022.12.13 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

 

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

 

日経平均株価 27,842.33 -58.68
TOPIX 1,957.33 -4.23
マザーズ 783.33 -3.70
NYダウ 34,005.04 +528.58
ナスダック総合 11,143.74 +139.12
S&P500指数 3,989.70 +55.32

 

週明けの米国市場は3指数揃って大幅反発となりました。
ダウは500ドル超の上昇となり節目の34000ドルを回復、
S&P500も4000ポイントまで残り10ポイントのところまで
急反発となりました。

 

きのう公表されたNY連銀の11月の消費者期待調査で、1年先の
期待インフレ率が前月5.9%から5.2%と大きく低下したことが
好感されたことや、先週、ダウは1000ドル近い下げを見せていたこと
もあって、14日のFOMCでの0.5%の利上げに縮小される前に
値下がりした銘柄を中心に買われる動きが目立ちました。

 

個別銘柄では、先日に引き続き決算が好感されたドキュサイン
が10%の上昇、またインドお航空会社エア・インディアから
大型受注との報道を受けてボーイングが3%超の上昇をみせています。

 

その他、エヌビディアやラムリサーチ、AMDなど半導体関連も買われ
ハイテクのマイクロソフトや重機のキャタピラーなど幅広い銘柄が
物色されました。

 

 

◆材料出尽くしに注意

 

今晩、日本時間22:30に11月の米CPIの発表があります。
予想では前月比で0.3%、前年同月比で7.3%となっており、ともに
前回からやや低下する見通しとなっています。

 

上述したNY連銀の調査で期待インフレ率が低下していることや
足元でエネルギー価格が下落していることなどから今回の数字も
高い数字が出る可能性は低いと思われますが、米市場、特にダウは
10月半ばからほぼ一本調子で上昇してきたこともあり、この上昇
の要因が今回のインフレのピークアウトと12月からの利上げペース
緩和による期待です。

 

(NYダウ・日足チャート)

 

 

相場格言に「噂で買って事実で売れ」という言葉があるように、
あまりにも過熱気味に上昇してきたことと、上記2つがあまりにも
出来過ぎた結果となれば上昇は一過性となり、「材料出尽くし」
という言葉と共に調整ということもシナリオの一つとして考えて
おいても無駄ではないと思います。

 

一方でナスダックはハイテク株や半導体関連を中心に来年以降の
業績下振れが警戒されていてダウほど赫々たる上昇は見せていません。

 

(ナスダック・日足チャート)

 

そのため、ダウは上昇一服、ナスダックを中心に金利低下からグロース
銘柄が買い直される展開もあるとみていて、そうなれば為替相場で
ドル安円高が一時的に進行し、外需関連を中心とした日本株の重石にも
なる可能性があります。

 

また14日に予定されているFOMCでは、政策金利発表後、パウエル
FRB議長の会見があり、今年最後のFOMCということもあって、来年
の金融見通しについての言及がなされるものと思われます。

 

仮に13日のCPIの伸びが減速、そして14日のFOMCの結果で0.5%の
利上げとなった場合、マーケットは耽溺して株買いに走るものと
思われます。

 

これをけん制する意味でパウエル議長の会見ではタカ派と受け止め
られるような発言が出る可能性もあるためイベント前に仕込んでいる
方は流れが変わる動きが見えたら欲をかかずに利食いを進めていく
ことが賢明かと思われます。

 

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