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REPORTレポート

◆経済に痛み伴ってもインフレ抑制を優先

2022.12.16 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

 

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

 

日経平均株価 28,051.70 -104.51
TOPIX 1,973.90 -3.52
マザーズ 786.44 -5.07
NYダウ 33,202.22 -764.13
ナスダック総合 10,810.53 -360.36
S&P500指数 3,895.75 -99.57

 

きのうの米国市場は利上げの長期化による景気後退懸念から3指数揃って
大は安となり、ダウは一時900ドル超の下げを見せる場面もありました。

 

先日のFOMCで公表されたターミナルレートは2023年末で5.125%と、
前回9月の4.6%見通しから引き上げられ、パウエル議長はインフレ目標
には程遠いとして利上げを継続していくことを示唆しました。

 

これに加えてきのう発表された11月の米小売売上高は前月比で▲0.6%
と市場予想の▲0.1%から大きく鈍化、米国のGDPの7割を占める個人消費
の伸びが冷え込んでいることが示されたことや、NY連銀製造業景況指数
、フィラデルフィア連銀製造業景況指数もともに予想対して下回った
ことをきっかけに幅広い銘柄で売りが出る一日でした。

 

(米小売売上高とS&P500指数の推移)

 

小売売上高は6894億ドルと過去からみれば高い状況は維持されている
ものの、今後この数字が頭を垂れて下がって来るようですと、いよいよ
リセッション(景気後退)への警戒が高まります。

 

個別銘柄では、ダウ採用銘柄の30銘柄注9銘柄が下げるなど全面安の展開
となる中、通信サービスのベライゾンのみが上昇。
その他ことし大きく下落していたテスラが4日ぶりに小幅上昇。
特に下げが大きかったのが広告戦略が上手くいっていない動画配信の
ネットフリックスが▲9%弱の下落。

 

アップルやメタなどハイテクが下げたほか、半導体のアプライド
マテリアルズ、ラムリサーチ、KLA、エヌビディアも軟調な展開となっています。

 

 

◆経済に痛み伴ってもインフレ抑制を優先

 

先日のパウエル議長の会見から窺えたのは「とにかくインフレ抑制が最優先」
ということです。

 

多少経済に痛みを伴っても、むしろ痛みがあった方がインフレ抑制に効果が
出てくるため、今後しばらくは経済指標の悪化が続き、CPI(消費者物価指数)
の伸びが鈍化傾向が続いてもそれに逆行する形で利上げのペースは落とす
可能性はありますが、粛々とターミナルレートに向けた利上げを推し進める
ことになります。

 

現在の米国の政策金利は4.25%なので、後約1%程度の利上げが来年末まで
見込まれています。

 

回数にすると0.5%利上げが1回、0.25%利上げが2回の計3回でターミナル
レートに到達することになります。

 

おそらくそれまでの間に失業率の増加やさらなる消費の鈍化などが目立つ
ようになり、インフレも落ち着いてくるものの経済指標悪化の中での
利上げが継続されることで実体経済に大きくダメージを及ぼしてくると
みています。

 

米市場は目先ダウは34000ドル、S&P500は4000ポイントが高値となり、
上下を繰り返すも下目線が続くものと思われます。

 

(日経平均株価・日足チャート)

 

日経平均株価も目先27500前後を下値に下げ止まるかどうかです。
米市場次第ですが、この水準を割り込んでしまうと27000円前後までの
下げもあるとみています。

 

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