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◆日経平均は目先底値に到達
2022.12.23 マーケットニュース -
おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 26,507.87 +120.15
TOPIX 1,908.17 +14.85
マザーズ 721.69 -0.16
NYダウ 33,027.49 -348.99
ナスダック総合 10,476.12 -233.25
S&P500指数 3,822.39 -56.05きのうの米国市場は金融引き締めの長期化観測と企業業績への懸念か
ら3指数揃って再び反落しました。朝方発表された7-9月期の米GDP確定値は前期比年率換算3.2%増と
改定値の1.7%から上方修正。週間の新規失業保険申請件数も予想22.2万件に対して21.6万件と
予想ほど失業者が増加していないことなどから積極的な利上げが続き
景気悪化を招くとの懸念が強まりダウは一時800ドルを越える下げと
なりました。個別銘柄ではメモリーチップの最大手マイクロン・テクノロジーが
前日夕に発表した決算で売上高・利益ともに市場予想を下回り、
12-翌2月の四半期でも業績低下と2023年に約10%の人員削減計画を
発表し、投資家心理を悪化させ半導体株を中心に売りが広がりました。この影響で半導体製造装置のラムリサーチやアプライド・マテリアルズ、
エヌビビディアなども大幅安。マイクロソフトやアップル、アマゾンなど
主要ハイテク株も売られました。その一方で景気後退に強い日用品のプロクター&ギャンブルや医薬品の
メルクなどの景気動向の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄の一角が
比較的堅調。
前日に続いてナイキは好決算を好感した買いが継続しました。◆日経平均は目先底値に到達
来年以降はまだ分かりませんが、目先の日経平均は底値に到達した
とみています。26100円~200円あたり。きのうの夜中、225先物の方では26000円を割り込む場面があり
ましたが、現物では12月の配当分が乗っていることもあって
年内に26000円割れする可能性は低いとみています。ここからは低く見積もって26400円までの戻り、高くて26800円程度の
戻りは期待できるかとみています。ただ年内の取引日数も残りわずかですし今晩米市場ではFRBがインフレの
指標として注目する個人消費支出(PCEデフレーター)が発表を控えて
いるため積極的な売買は控えられると思われます。よって上記の戻り局面は来年に跨ぐかもしれませんがいずれにしても
日銀の政策転換のインパクトの余波というのは徐々に落ち着きを見せて
きてるのでいったんの底打ちはこのあたりかとみています。(日経平均株価・日足チャート)
今朝がた国内での11月の消費者物価指数も公表されましたが前年同月比で
3.8%という結果で変動の激しい食品、エネルギーを除くコアCPIも2.8%と
前月の2.5%から0.3%の上昇となりました。欧米ほどではありませんが、日本でも食料品、エネルギーを中心に物価が
徐々に上昇し、増税の話も出てきてますので年末明るい話が無さそうですが
谷深ければ天高しです。多くのメディアでも「来年、米景気がリセッションとなりもう一段の
株安が来る」と言われているように逆業績相場入りとなればその
可能性はありますが、その一段安が訪れたときは絶好の買い場となります。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。